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2021/9/10 「保育職場環境改善CHECK25」無料ダウンロード開始しました。
2019年・2020年・2021年と
3年間実施いたしました
「保育ストレスチェック」の中から
25問を厳選した
「職場環境改善CHECK25」が
無料ダウンロードで
ご利用頂けます。
是非ご活用ください。
「保育の現場」を「働きやすく、働きがいある職場」に変えるための「園内研修」で使える!「ストレスチェック」です。
5項目(人材育成・労務管理・職場環境・保育、保護者支援・安全衛生)各5問ずつ合計25問の質問に答えることで、保育者自身の「ストレス要因」を分析し、職員全員を集団分析することで「園が取り組むべき課題」を明確にできる「園内研修」で使える!「ストレスチェック」です。
(この25問は、「保育ストレスチェック2021」(合計100問)の中から、職場環境改善につながる25問に絞り込み、園内で使える形にしたものです。※保育ストレスチェック2021は、2019・2020実施園のみで今年度は実施しました。)
これまで実施しました「保育ストレスチェック」は「個人のストレス度合い」を「個人結果」としてお渡しする形のものでしたが、今回はあくまでも「園でできる!」「自分たちで出来る!」という形にこだわり「リライト」してお届けすることにいたしました。
「ストレスチェック」は「CHECK」することよりも「DO」(その後の改善活動)を行えるかどうか、そこが一番大事なポイントになります。これは、まさに職場環境改善の「CHECK&DO」ツールです。
岸本 元気
労働局雇用均等室で、厚生労働省「次世代育成支援職場環境整備コンサルタント」「育児休業介護休業トラブル防止指導員」を経験。
その後「職場のメンタルヘルス支援・ストレスチェック」を行う「合同会社ソシアルプラン」を設立し、別会社としてメンタル不調を抱えて子育てをされる保護者の支援、ストレスを抱える保育者支援を行う「親と子のメンタルヘルス研究所」を設立。2024年で16年目を迎える。
2024年度のオンデマンド研修『ストレスにならない保育』研修の中で、「保育職場環境CHECK25」を実際に使ってお話いたします。
「自分達だけでは、ちょっと難しい」「一緒にやってみたい」と思われる園の方、是非ご参加ください。詳しくは、研修サイトをご確認ください。
これまで3年間実施いたしました「保育ストレスチェック2019」「保育ストレスチェック2020」「保育ストレスチェック2021」の中で、保育者のストレス度合いが最も高く、特に離職につながる要因となるものが「5つの項目」に固まっておりました。
その5つは、弊社が「3C分析」という形で「3つに分類」している「職場ストレス3要素」でした。
今回、「保育職場環境改善CHECK25」では、その「5つの項目」の中から、特に「離職につながりやすい問題」を「25問」に絞り込み、CHECK&DO(現状を分析して改善活動を行う)ことを目的として「園でできる!ストレスチェック」という形で作成しました。
この5項目(25問)について、以下の4つの選択肢から答えて頂きます。
合計25問の「質問」に対して「貴園の職場環境」について「あてはまる」「どちらかというとあてはまる」「どちらかというとあてはまらない」「あてはまらない」の4つで解答頂きます。
通常「ストレスチェック」では、上記のような「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」が一般的に使われます。
今回の「保育職場環境改善CHECK25」は、実施の目的が異なります。そのため質問内容は大きく異なります。
これから「保育職場環境改善CHECK25」の質問内容をご覧いただきます。
この25問がすべて整ったとしたら間違いなく「働きやすい、働きがいのある職場」になると感じて頂けると思います。もちろん、25問が全部整うには「時間」はかかりますが、仮に大きな課題が1つ、2つ整うだけでも、必ずあなたの園は「働きやすい職場」になります。
この25問(25項目)は「保育ストレスチェック2019」「保育ストレスチェック2020」「保育ストレスチェック2021」実施後に、実施園様で取り組んで頂き最も効果が高かった「職場環境改善の取り組み課題25」です。
取り組み後は、「職員満足度」が大幅に上がり、2回目の職場ストレス度がなんと40%以上下がりました。そのことが「保育の質」の向上にも大きくつながる結果となりました。また「新型コロナ・ストレス」の軽減にもつながるなど副産物が多く生まれた内容です。
過去3年間の「ストレスチェック結果」では、「質問」の「赤文字」部分が「職場環境改善に効果をもたらす部分」になっています。「ストレスチェック後の職員面談」でも、この「赤文字」についてのご相談が多くみられました。
2020年から感染が拡大し、いまだ終息する気配が感じられない「新型コロナ感染拡大」ですが、「2020年ストレスチェック(初版)」では、「コロナストレス」と言われる3ストレス(感染のストレス・生活変化のストレス・情報のストレス)についての質問で「ストレスチェック」を実施しました。
もちろん「ストレスの度合い」はしっかり把握することができました。しかし、「ストレス」は把握できても、このストレスの解消は「コロナが終息しない限り続くもの」で、実際の対応策を各園でも見つけることはできませんでした。
やれることは既にどの園もやっているからです。これ以上何をやればいいのというのが本音でした。
実際、現在のような「感染者が出てしまうと園が休園せざるをえない」状況では、園や先生方がどんなに努力しても「取り除くことができない不安」がこの「コロナストレス」だからです。
(コロナによる心的ストレスだけをチェックしたいのであれば、職業性ストレス簡易調査票でも可能です。)
そんな中、一部の園の皆様から「先生、コロナ禍だからこそ現状の「職場環境」のチェックを行いましょう」というご提案があり、2020年度のストレスチェックは1から作り直し、「職場環境改善」チェックをメインに行う「ストレスチェック」に戻しました。
実は、このことが「自分たちが今できることに取り組む」という目標につながり、最終的には「コロナストレスの軽減につながった」という想定外の結果になりました。やはり現場から頂く声というのは、本当に貴重なものです。
「コロナ禍だからこそ、あえて「職場環境」をチェックし、改善する」
これが答えなんだと感じました。
「コロナ」をきっかけに「これまでのやり方を見直すチャンス」にする。「新しいやり方に変えるきっかけ」にする。機会とは、やはりチャンスなのです。
一生懸命こどもたちのために汗を流すみんなのために、貴園も取り組んでみませんか?
この点が「園内研修」と相性が良い理由になります。
まず「何のためのチェックなのか」「何につながることなのか」、目的や活用方法を職員のみなさんに十分に説明を行ってください。「CHECK25」は、基本的には「無記名アンケート」になります。
もし、記名式にするかどうかを検討される際には、十分に職員のみなさんへ説明をして、理解を得てから実施をお願いいたします。
「CHECK25」を実施だけして、その結果をフィードバックしないのは不満や不信感を生む原因になります。集計結果はミーティングや「園内研修」等で報告したり、回覧あるいは配布するなどして職員に公開するようにしましょう。
基本的に、この「保育職場環境改善CHECK25」は「園内研修プログラム」として作られています。「実施」から「今後の取り組みにつなげる」ことではじめて効果が現れます。結果報告の際は、取り組みまでの流れをしっかり説明するようにしましょう。
「集計結果」について「園内研修」や「職員会議」等で検討し、「課題の優先順位づけ」と「課題設定」「課題ごとの目標設定」「実行計画作成」等を行い、具体的なアクションにつなげましょう。
管理者、園長先生の「自己チェック結果」を見ます。各項目の集計結果で、どの項目の取り組みが進んでいるか、遅れている、あるいは手つかずなのかを、まずは確認しましょう。
その中でも、項目別に見たときに「1=あてはまらない」「2=どちらかというとあてはまらない」という項目があれば、それは園の「今後の取り組み課題」の候補であると考えられます。
管理者、園長先生の「自己チェック結果」と「職員の自己チェック結果」のギャップを見てみましょう。
まず項目ごとの取り組み状況について、次に項目別の取り組み状況について、管理者と職員のチェック結果を比較してみましょう。
① 管理者も職員も「4=あてはまる」「3=どちらかというとあてはまる」が多い項目は、取り組みができているものと考えられます。
② 管理者も職員も「1=あてはまらない」「2=どちらかというとあてはまらない」が多い項目は、取り組みができていないものと考えられ、それは園の「今後の取り組み課題」の候補となります。
③ 管理者は「4=あてはまる」「3=どちらかというとあてはまる」と考えているが、職員の多くが「1=あてはまらない」「2=どちらかというとあてはまらない」と見ている項目は、制度やルールがあっても運用がうまくいっていない可能性があります。これも「今後の取り組み課題」の候補となります。
④ 一方で、管理者は「1=あてはまらない」「2=どちらかというとあてはまらない」と考えているのに、職員の多くが「4=あてはまる」「3=どちらかというとあてはまる」と見ているケースもあるかもしれません。この場合は、制度やルールはないけれど、現場レベルで管理者やリーダー層が工夫や努力をしているというようにも考えられます。
良い取り組みであれば、法人・園全体で共有していくとともに、制度・ルールづくりなど明確な仕組みとして広げ
ていくことも求められるでしょう。職員が「あてはまる」と考えているからそれでよいというわけではなく、これもやはり「今後の取り組み課題」の候補といえます。
チェックの結果、「今後の取り組み課題」の候補は、複数あがってきます。何から先に取り組むべきでしょうか。
取り組み課題の候補を一覧にして、「園内会議」等で「園で取り組むべき課題」の優先順位づけをしてみましょう。
ここでは優先順位づけの簡便な方法として、次の4つの視点で各課題を評価してみましょう。
重要性 ◎:非常に高い ○:高い △:それほどでもない
緊急性 ◎:非常に高い ○:高い △:それほどでもない
容易性 ◎:取り組みやすい ○:ある程度 △:大きな困難やリスクが伴う
経済性 ◎:コストがかからない ○:ある程度 △:大きなコストがかかる
「重要性」と「緊急性」が高い項目が優先課題となります。「重要性」「緊急性」の高さは、たとえば次のような考え方で検討してみるとよいでしょう。いずれも管理者視点だけでなく、職員のチェック結果や声を判断材料に取り入れることが大切です。
➡ 重要性: 現在および中長期的に見て、組織の発展や職員の意欲と成長に大きく影響を与えるような課題(事
業主も職員も取り組みの必要性を強く感じている課題など)
➡ 緊急性: 早急に手を打つべき課題、放置することで問題が拡大する恐れのある課題(職員の評価が低く、
普段から不満の声が強い課題、職員の離職につながっていると考えられる課題など)
「CHECK25」は1回で終わらせることなく、半年に1回程度、定期的に実施し、推移を見ることが必要です。職場環境改善の取り組みがなされているか、結果は伴っているかについて、中長期的な視点でも確認するようにしましょう。