その56) なぜ保育現場に「相談支援」が必要なのですか?

 

なぜ 保育に 「相談支援」が必要なのですか? 

 

なぜ 保護者の相談をお受けしなければならないのですか? 

 

 

セミナーや研修の際にも よく頂く質問です。 

 

 

また、このサイトにお越しいただく方も 「保育相談支援」 「必要性」 というキーワードで 

 

検索頂くことも 多いようです。 

 

 

「保育相談支援」のテキストや本にも その内容は ご紹介されていますが、 

 

今の子育て環境や家族という単位の縮小化や多様化、また地域のつながり など 

 

様々な社会要因の中から その必要性が 書かれています。 

 

 

その通りだと思います。 

 

 

ただ  ひとつ 見つめて欲しい点が あります。 

 

 

それは 「保護者側が置かれた問題」 という視点です。 

 

 

 

保護者が こうした状況に置かれているので 

 

保育所や保育者として 「その問題」に対応させて頂いている  という視点です。 

 

 

少し 極端に書けば 「仕方がないので やっている」 という視点です。 

 

 

 

 

研修で ご質問いただく際にも、時々ですが、とても「仕方なくやっている」という印象を 

受ける場合もあります。 

 

 

こうした「視点」で行われる「保育相談支援」は 果たして効果があるのでしょうか? 

 

 

 

なぜ 「相談支援」が必要なのか? 

 

 

それは  「社会的責任」 があるからです。 

 

社会の一員としての責任 です。 

 

 

営利を追求する企業が 社会に与える影響に対しての責任を持ったり、 

 

従業員のメンタルヘルスに対しても 責任をもったり

 

虐待を保育現場や学校だけでなく 地域で目を向けたり

 

 

今、社会全体 特に 個人も 「社会の一員としての責任」を持つ時代なのです。

 

 

そうした視点から見れば 保護者への相談支援や援助というのも

 

決して 保育所や保育者だけが 行うものでは ありません。

 

 

子育て支援とは、地域社会全体として取組むものであり

 この社会の個人一人ひとりが関わりを 持つことが大切なのです。

 

 

 

ただ まだまだ この社会は そこまで 成熟していません。

 

 

そのために もっとも こどもたちや保護者に近い存在である

 

保育所や保育者が まず率先して行うことが 大切だと思っています。

 

 

 

「なぜ  助けなければならないのですか?」

 

ではなく

 

「なぜ 手を差し伸べないのですか?」

 

 

 

そういう視点を持つことが   大切だと僕は思っています。 (げんき)

 

 


 ≪問題解決力がアップするポイント その56≫

みなさんの持つ力は 必ず役に立ちます。

また そうした能力や知恵、知識 あらゆるものを持っているのです。

みなさんの力こそ 社会に必要なのです。 (げんき)