その58) 相談を受ける あらゆる立場の人が自覚しておくことは?

 

相談支援を行う人だけでなく 

 

部下からの相談を受ける上司  

 

生徒から質問を受ける先生 

 

あらゆる立場の人に言える  

 

忘れてはならない『大切な視点』が あります。 

 

 

 

それは 

 

「相手が選べるか どうか」 という点です。 

 

 

 

もうすぐ クリスマスですね。 

 

みなさんもクリスマスケーキを予約していたり、これから買おうと考えているのではないですか? 

 

クリスマスプレゼントや クリスマスのディナーを予約したり 

 

年末年始の旅行される方も いらっしゃるかもしれません。 

 

 

そんなみなさんに 

 

「クリスマスケーキは ここでしか買うことができません。他店は選べません。」 

 

「クリスマスプレゼントは このおもちゃ屋以外で買っては駄目です。」 

 

「家族での旅行は この旅行代理店以外では 予約できません。」 

 

 

もし、そう伝えられたとしたら どうですか?? 

 

 

 

絶対に怒ると思います。 

 

「自分で選ぶ」権利を主張するはずです。 

 

 

自分の好きなケーキ店を選ぶでしょうし、商品だって 好きなものを選ぶはずです。 

 

他の商品だって きっと 同じはずです。 

 

 

このことは ケーキ屋さんも 旅行会社も 理解しています。 

 

それは 「相手に選ぶ権利があり、選ばれるためには 努力が必要」だと分かっているのです。 

 

 

 

「自分に選ぶ権利がない」 

 

人はこうした状況におかれている と理解した時点で 

 

相手に対して 大きさの大小はともかくとして 「不満」を必ず抱きます。 

 

 

「選べない」ということは 「従うしかない」

 

そう こころが 勝手に判断してしまうからです。

 

 

人から相談を受ける立場の人は このことを しっかり認識しておく必要があります。

 

 

★自分にしか相談できない。 (他の人に相談できない)

 

★自分の意見や判断に従うしか仕方がない。(複数の選択肢が用意されていない) 

 

 

これだけは 絶対に避けること です。

 

必ず なんらかの形で 選択肢を用意し、相手が望んだほうを選べるようにしておくことです。

 

 

相手に 「選ぶ権利」を与えておくこと

 

 

セクハラや パワハラも 実は同じような仕組みで生まれるのです。

 

ハラスメントというものは この「選ぶ権利がない」状況で発生します。

 

 

 

 

相談を受ける あらゆる立場の人が こころに留めておかねばならないこと

 

それは

 

あなたの言葉には 見えない 「パワー」があるのだと いうことです。 

 

 

 

だからこそ 相手が選べるように 様々な配慮が必要なのです。 (げんき)

 

 


 ≪問題解決力がアップするポイント その58≫ 

企業でもそうですが、その事業を「独占」していると(何とはここでは言いませんが・・)

どうしても そこに驕りが生まれます。 力を持っていると思ってしまうのです。

相談支援という仕事に この力は必要ありません。  (げんき)