その93) 「愛しさ」を感じた時、はじめて「相手の目線」に立っているのです。

 

 

『相手の目線に立つことが大切です。』 

 

 

よく聴かれる「ことば」です。  

 

 

 

 

『相手の目線に立つ』には どうしたらいいですか? 

 

「言葉がけ」の研修で、そうした質問をお受けしたとき 必ずお伝えしている事があります。 

 

 

 

それは 

 

「相手に対して『愛しさ』が沸いてきたときには 相手の目線に立っている」 

 

 

ということです。 

 

 

 

例えば 

 

女性の車を お借りすると、身長の関係で 運転席の座席が前のめりになっていることがあります。 

 

思い切り、ハンドル近くに座席があるのです。 

 

そこで 何も考えずに さっさと 自分の位置に座席を下げてしまうと 何も気づくことはありません。 

 

 

でも もし、 その前のめりの位置にある座席から 

 

「あー、彼女には こんな風に見えているんだなあ」 と感じたなら なんだか 微笑ましく 

 

愛しさが沸いてくるのです。  

 

 

 

こどもの自転車もそうです。 

 

こどもの自転車を借りて 乗ってみると、 そのサドルの低さに驚かされます。 

 

そして そこから見える世界を見つめていると  とても 愛しさが湧き上がってきます。 

 

 

車や自転車だけではありません。 

 

 

小さな手で折った 折り紙をさわったときの、 紙と紙が微妙にずれている 折れ方や 

 

玄関で ひっくりかえった こどものくつを並べるときに さわった 靴の軽さや小ささ 

 

 

そうしたものに触れた瞬間に  微笑ましくなる。

 

相手の目線が見えてくる、相手の世界が見えてくる。

 

そして なんだか 愛しさを 感じる。

 

 

 

この感覚こそが  「相手の目線に立った」 感覚なのです。

 

 

 

単に こどもの高さにあわせて しゃがんでみたり

 

相談者の話を ふんふんとうなずきながら 傾聴したり

 

 

それだけでは 実は 「相手の目線」には 立っていないのです。

 

 

 

もし、その瞬間に 

 

「愛しさ」が湧き上がってきて  思わず 微笑んでしまったなら

 

 

 

きっと  あなたは「相手の目線」に立っているのです。 (げんき)

 

 

 

 ≪問題解決力がアップするポイント その93≫

「わかる」というのは、「頭」で理解すると捉えがちですが、「こころ」に温かさを感じたり、

冷たさや寂しさを感じることで はじめて理解できるのです。(げんき)