その119) 対人援助職の仕事は 「80=120の法則」が大切なのです。

 

 

僕のところは、メンタルヘルスの相談支援の事務所です。 

 

 

ご相談者のほとんどの方は、「対人援助職」の方です。 

 

 

保育士の先生、幼稚園の先生、小学校・中学校の先生、 

 

そして介護の現場で働かれている職員の方 など 

 

 

人と接するという「接客業」とは 違う 

 

 

人への「想い」を持った 支援をされる方々です。 

 

 

 

 

対人援助職の方は   

 

 

誰もが皆 「人に対する想い」を持っています。 

 

 

 

そのため、一生懸命で まじめな方も多く 

 

常に 自分の力を出し切ろう、 120%の力を出そうと 頑張るのです。 

 

 

 

 

僕は ご相談にいらした方だけでなく、 園長先生や管理職の方など 

 

すべての人にお伝えしていることが あります。 

 

 

 

 

それは 「80=120」の法則 です。 

 

 

 

これは、 相談支援を行う中で 見つけた 僕が作った法則なので 

 

本やネットを探しても 見つかりません。 

 

 

これは すべての「対人援助職」の方に当てはまるものです。 

 

 

 

 

120%の力を出そうとすると 1日の達成度や成果は 80%になります。 

 

 

逆に 

 

80%の力で対応すると 1日の達成度や成果は 120%になります。 

 

 

 

つまり 20%の余裕を持っていることが 大切なのです。 

 

 

 

 

「今日は少し 気持ち的に楽よね」 

 

 

そのくらいの状態でやることです。 

 

全力でやってはいけないのです。 

 

 

 

それは  なぜか? 

 

 

1日の仕事は 予定された仕事ばかりでは ありません。 

 

それだけであれば 楽なのですが・・・。 

 

 

特に保育の現場や介護の現場では、突発的なことが 毎日起こります。 

 

こどもが怪我をしたり、突然 保護者からの訴えがあったり 

 

こどもが熱をだしたり・・ 色々です。 

 

 

突然のアクシデントが起こるのです。 

 

 

よくよく時間を計測してみると  その時間は、1日の勤務時間の20%を占めています。 

 

 

つまり 毎日 20%の時間は 色々な突発的な対応をしているのです。 

 

 

 

では、120%の力でやろうとしていると どうでしょう。

 

そこに 20%の突然の仕事が起これば もう アップアップ・・・。

 

 

「もうできない!!!」って叫びたくなります。

 

 

 

でも 気持ちに余裕をもって 80%のパワーで対応していると

 

どうでしょう?

 

 

20%の突然のアクシデントがあっても

 

 

80%であれば 20%の負荷が来ても 100%。

 

 

今日は まあ 忙しかった、 そう感じるレベルなのです。

 

 

 

 

この20%の気持ちの余力こそ

 

 

保育者のメンタル不調。

 

保育現場の事故を防ぐ。

 

 

もっとも大事な 要素なのです。

 

 

 

20%の気持ちの余裕。

 

 

みなさんの職場には ありますか? (げんき)

 

 

 


20%の余裕とは、その分「仕事を減らしなさい」と言っているわけではありません。

取り組む際の気持ちの余裕です。

完璧にやろうとしなくても大丈夫!細かなことやディテイルに拘らず、やっている「目的」は何かを考え

その「目的」が達成できていればいいんだ、そういう気持ちの余裕が大切なのです。(げんき)