その125) 「あの人は遅い」と思ったとき、相手は「速い」と思っている。

 

 

皆さんが車に乗っていて 

 

一般道から 高速道路に入った瞬間  「うわー 速い!!」って   

 

周囲の車が とても速く感じませんか? 

 

 

 

逆もそうですね。 

 

高速道路から 一般道に入った瞬間  周囲の車のスピードに 

 

「遅いなあ・・・」 と じれったさを 感じませんか? 

 

 

 

運転していても 助手席に乗っていても 

 

そう感じることは きっと あると思います。 

 

 

 

このことについては 

 

誰も 不思議なことだとは 思わないはずです。 

 

 

 

 

では 例えば 

 

みなさんの周りで 

 

 

一緒に仕事をする同僚でも、また園児の保護者の方でも 

 

誰でもかまいませんが、 

 

 

「この人、、、遅いよね、、、、」 

 

 

そう思ってしまうことは ないですか? 

 

 

「もう少し 速く出来ないのかしら」 

 

「それにしても 遅すぎるよね」 

 

 

そんな想いを相手に抱いてしまうことは ないですか? 

 

 

きっと 誰にでも そんな経験はあるはずです。 

 

 

そして 相手に 「もう少し速くできないですか?」 

 

そう焦らせてしまうことも あるのではないでしょうか? 

 

 

 

実は このことも 

 

先ほどの高速道路の車と 同じなのです。 

 

 

 

こちらが 相手に対して 「遅すぎ!」と感じてしまうとき 

 

実は その本人は とても 速く感じているのです。 

 

「ちょっと、、、 速くて ついていけない・・・」と。 

 

 

そんな時に 「もう 少し 急いでくれない?」と伝えてしまうと 

 

「これ以上 速くできません・・・」とパニックになってしまいます。 

 

 

 

こちらが遅いと感じているとき

 

相手は 速いと感じているのです。

 

 

急がせて うまくいくことは まず ありません。

 

 

そんなときは  「伴走してあげること」です。

 

いったん、その人と同じスピードに合わせてあげるのです。

 

 

 

そうすると スピードだけでなく 相手の思いまで 分かってきます。

 

そして 徐々に あなたがスピードをあげていきながら

 

相手をひっぱってあげるのです。

 

一緒に まるで 二人三脚するように ゆっくりとスピードをあげていきます。

 

 

そうすることで  相手は 徐々にスピードをあげることができるのです。

 

 

 

 

どんな場面でも 当てはまるのですが

 

特に 相談支援の現場では この「伴走する」意識を持たないと

 

決して うまくいきません。

 

 

 

 

一番最初にやること

 

 

 

それは 「ペースを合わせること」 なのです。  (げんき)

 

 

 


自分のペースと相手のペースが あまりに違うと イライラすることは

誰にでもあることです。 そのこと自体は 問題ではありません。

大切なのは、そこで 「ペースを合わせること」に目を向けられるかどうかなのです。(げんき)