その138) 「与える」と「貢献する」は、全く別のもの なのです。

 

若手のソーシャルワーカーの方へ スーパーバイズする際に 

 

 

いつも 確認していることがあります。 

 

 

 

もちろん、直接質問して 答えてもらうのではなく 

 

 

自分自身の目と耳を使って  静かに 確認していること です。 

 

 

 

 

それは 

 

 

「与える」という気持ちで 行っているのか 

 

「貢献する」という気持ちで 行っているのか 

 

 

この どちらであるかを 確認しています。 

 

 

 

 

相談支援の中に 

 

 

「ギブ アンド テイク」は 存在しません。 

 

 

「テイク」は 存在しないのです。 

 

 

「見返りを期待する」という発想は 存在しません。 

 

 

 

では、「ギブ」は どうでしょうか? 

 

 

 

相談にのって「あげる」、支援をして「あげる」。 

 

 

それは 「相談支援」ではありません。 

 

「与える」という発想も  実は存在しないのです。 

 

 

 

でも どうでしょう? 

 

 

色んな場面で見られる 教育、福祉、その他 様々な場面の 

 

「相談支援」は みなさんから見て どうですか? 

 

 

全てではないですが、 

 

残念ながら まだまだ 「与える」支援が 目立つのが現状です。 

 

 

 

 

「相談支援」 

 

 

それは 「与える」ではなく、 

 

 

「貢献する」なのです。 

 

 

 

その人のために 自分は何ができるのか 

 

どんな貢献ができるのだろうか? 

 

 

 

それが 「相談支援」のマインドの根っこにあるものです。 

 

 

 

 

そこには、もちろん 「テイク」は、論外ですが、

「ギブ」という発想も ないのです。

 

 

 

 

「いかに貢献できるか?」

 

そのマインド のみしか 存在しないのです。

 

 

 

 

与えてあげている

 

力になってあげている

 

協力してあげている

 

 

 

それは、「支援」ではないのです。

 

 

 

 

相談支援というのは、 有償であれ、無償であれ

 

根底にあるマインドは、「相手に貢献する」ことです。

 

 

 

 

 

若手のソーシャルワーカーの方たちには

 

そこだけは しっかりと 伝えています。 (げんき)

 

 

 


「与える」という発想で支援すると 相手から「ありがとう」がなければ

なんだか イラっとしたり、不満が残ります。

でも、「貢献する」という発想で支援すると、仮に「ありがとう」がなくても

その方が少しでも元気になっていれば、それでいいのです。(げんき)