その149) 「なぜ」の数が増えれば増えるほど、問題は解決する

  

こどもたちは 質問好きです。

 

先生にいつも 質問しています。

 

 

「ねぇ せんせい  なんで このむし はねが まがっているの?」

 

「せんせい なんで このはね  ちゃいろ なの?」

 

「ねぇ なんで このあしは 6つ あるの?」

 

 

「ねぇ  なんで」

 

 

 いろんなものに 興味津々なんでしょうね、きっと。

 

 

 

でも、大人になると 質問の数が どんどん少なくなってきます。

 

「いや こんなこと聞くのも なんだしなぁ・・・」

 

「たぶん、こうだから 聞くほどのことでもないし・・・」

 

 

知識が増えていけば 増えていくほど

 

おそらく、たぶん こうだろうと 自分で判断するので

 

質問の数は 減っていきます。

 

 

 

相談支援の場面でも 実は 同じ事が起こっています。

 

 

 

 

何かの相談をお受けしたとき

 

 

すぐに「たぶん、こうだろう」 「おそらく こうだろう」と 判断して

 

それ以上に深く考えることなく  解決方法を すぐに決めてかかります。

 

 

その瞬間は なんだか 解決のスピードは 早く感じるのですが、

ほとんどの場合 その後 相当な時間がかかってしまう・・・

そうしたケースが実は 多いのです。

 

 

 

 

ある問題の解決方法を考えるときに

 

最終的な解決に大きな影響を与えるものが あります。

 

 

 

それは

 

 

「なぜ?」です。

 

 

「なぜ?」の回数なのです。

 

 

 

「なぜ? あんな行動に出たのだろう?」

 

      きっと、それは こんな思いがあったからだ。

 

「なぜ? そんな思いが沸いたのだろうか?」

 

      それは きっと あの人がこう言ったから だろう。

 

「なぜ? あの言葉に 反応したのだろうか?」

 

 

      きっと それは こういう考えがあったからだ。

 

 

 

「なぜ?」という切り口で 掘り下げていけば いくほど

 

どんなに複雑な問題であっても

 

すべての解決につながる 『本質的な課題』が 見つかるのです。

 

 

 

 

一度も 「なぜだろう?」と感じなかった問題は

 

ほとんどの場合  解決することはありません。

 

もし、解決したとしても とても 時間がかかってしまう はずです。

 

 

 

問題をうまく解決したり、相談支援を上手に行うことができる人は

 

何も 『特別な能力』があるから ではないのです。

 

 

 

 

もし、違いがあるとすれば

 

それは 他の人よりも 少しだけ 

 

「なぜ?」と考える回数が多いのです。  (げんき)

 

 

 


相談の場で、どうしても 相手の感情に影響を受けてしまうとしたら

それは「感情」を優先しているからです。

相談支援は、「感情」を優先すると問題解決や結論につながっていかないのです。

「原因」を見えなくするもの。それが「感情」だからです。(げんき)