その153) 「保育」をふくらませるために 学んでいるのです。

 

なぜ 保育現場に「ソーシャルワーク」が必要なのですか??

 

頂くご質問の中でも、もっとも多いのが この「必要性」です。

 

 

 

 

僕は 保育現場に 「ソーシャルワーク」そのものは 必要ないと思っています。

 

 

保育者が ソーシャルワーカーのようになったり、

保育園の中に ソーシャルワーカーが配置されたり

 

そうしたものは 必要ないと思っています。

 

 

 

実際に、僕自身も 保育現場で ソーシャルワーカーとして動いていますが、

それは 別の意味を持って活動しているからです。

 

 

 

保育現場に 「ソーシャルワーク」は必要ないと思っていますが、

「ソーシャルワーク」の視点を持つことは大切だと 思っています。

 

 

 

前回のブログ(その152)で、 積極的に問題解決をするのは、保護者であって

 

保育者の仕事は、 保護者が「積極的になる」ように 促すこと。

 

働きかけることなのです。と 書きました。

 

 

保護者が積極的になるように 促すために

 

しっかりと保護者の話に耳を傾ける。  

 

そうした点では、保育者に「カウンセリングマインド」は必要です。

 

 

でも、その「カウンセリングマインド」自体は

 

すでに「保育者」として持っているもので 十分だと思っています。

 

 

 

そして、様々な問題を抱えた保護者の「問題解決」を支援する際に

 

社会資源をうまく組み合わせて使っていくための 「ソーシャルワーク」の視点は

 

必要だと思っています。

 

 

 

 

僕が 保育園の中に入って 先生方に お伝えしたり、

研修や講演で お伝えしていることは  実は ひとつ です。

 

 

 

それは 「みなさんは すでに持っている」ということです。

 

 

 

カウンセリングのマインドもソーシャルワークの視点も

実は すでに持っているのです。

 

 

 

保育の中には、その2つは すでに 存在しているのです。

 

 

なぜ、カウンセリングマインドを学び、ソーシャルワークの視点にふれるのか?

 

それは ふれることで、自分の中にそれがあることに気づくためです。

 

 

 

「あっ これって あのときの対応がそうよね。」

 

「あっ  この内容って こどもに対する対応と同じじゃない」

 

そうやって、すでに あることに気づくことが 大切なのです。

 

 

 

 

実は 『新しいものを学んでいる』のではないのです。

 

 

 

 

カウンセリングマインドやソーシャルワークの視点を学ぶこと。

 

 

 

それは

 

自分たちがすでに 現場で それをやっていることに気づくためなのです。

 

 

そして 気づき ふくらませていくこと

 

 

そのために学ぶのです。 (げんき)

 

 


僕は、保育士の先生方に 現場で行なっている「これ」がソーシャルワークですよ、

こどもたちに対応しているときの「これ」がカウンセリングマインドですよと伝えています。

保護者に接する際にも、その気持ちを忘れないでくださいねということ

それが保育現場での「ソーシャルワーク視点」であり、カウンセリングマインドだと伝えています。(げんき)