経験豊富な先生や 専門知識を学んだ 専門家が
保護者からの相談を受けたり、アドバイスを求められたりすると
保護者と意見が 対立してしまう場合もあります。
「先生は、こうおっしゃっていますが、私は こうしたいと思います。」
そういって、保護者が こちらが提案した「やり方」ではなく、
自分で決めた方法で 最終的に 行なおうとすると
「でも、お母さん、、、それは、、、、」 と思わず 反論してしまうこと。
そうした場面というのは、 相談支援の場ではよく見られる風景です。
「私の意見の方が 正しい」という 先生や専門家の思い
「自分のやり方でやる」という 保護者の思い
どちらの思いも否定するつもりは ありません。
先生や専門家のアドバイスどおりにやってもいいし、
保護者の思いのままに やってもいい、、
どちらの方法を とってもいいのです。
人は 何かの判断をするとき
「正しいから 選ぶ」とは 限らないからです。
正しい方を選ぶ。
正しいから選ぶ。
そうした 選び方はしないのです。
そもそも、どちらが正しいのかは 分からないのです。
自分で選んだ道こそ 自分にとって 『正しい道』 なのです。
アドバイスをする側が 決して忘れてはならないこと
それは
「相手の選択こそ、相手にとっての正しい道である」ということです。
「自分のアドバイスに従ったこと」 ではなく
相手が自分で決めたこと、その 「決めたという行動」こそ
評価に値すること なのです。
専門家のアドバイスや意見は 「参考資料」なのです。
大切なのは、その人が 自分自身で 選択した
その「選択」そのものなのです。 (げんき)
先生や専門家は、保護者が自分の指示のとおりに動いたり、言うことに従う、
そうした状況になった場合には、逆に 思いに耳を傾けるようにしなければなりません。
自分の意見どおりに動くと言うのは、喜ばしい事ではないのです。(げんき)