その168)  待ってる間に「想い」は育つのです。

 

他のお友達は みんな お迎えが来て、 自分ひとりだけ 残ってる。

 

先生と一緒に お母さんを待ってる。

 

 

おもちゃで一緒に遊んだり、 DVDを観てみたり、 絵本を読んだりしながら。

 

お母さんを待っているこの時間。

 

 

 

 

 

この時間に こどもの「想い」は 育っているのです。

 

 

 

「待っている」 と 「想っている」は 実は 同じものなのです。

 

 

 

大人であっても こどもであっても

 

待っている間に 人は 優しさや愛情を育てているのです。

 

 

 

待っている間に

 

「お母さん、遅いね~早く来ればいいね」

 

そう こどもに伝えると

 

 

その子は、 お母さんが来た瞬間に 「おそいよ! もっとはやく きて」と

 

伝えてしまいます。

 

 

 

 

でも

 

「お母さん、暗くなるまで お仕事がんばってるんだね、偉いね」

 

そう こどもに伝えると

 

 

その子は、 迎えに来た お母さんを見た瞬間に 駆け寄って

 

「おかあさん、おそくまでがんばったね。 えらかったね。」

 

きっと そうやって 優しい言葉をかけてくれます。

 

 

お母さんにとっては  とても癒される 一言です。

 

 

 

保育者は こどもと向き合う この小さな時間で

 

こころを育てているのです。

 

 

 

保護者支援 や 保育相談支援  、保育ソーシャルワーク

 

何か 特別なことを 保護者にしなければならない と

 

考えがちですが、

 

 

 

こうした 一つ一つの こどもへの働きかけこそ

 

保護者支援なのです。

 

 

 

 

 

こどもたちと一緒に 保護者を待っている

 

 

この待っている間にも 「保護者支援」は できるのです。  (げんき)

 

 

 


急いで迎えに行かないと・・・そう思いながら走ってくる お母さん。

そんな時にかける「小さな一言」が、お母さんを元気にします。

待っている間は、みんな「想い」を育てています。

同じ育てるのであれば 「いい想い」を育てたいものです。(げんき)