僕の本業は、メンタルヘルス支援です。
保護者の方だけでなく、先生方、企業内で働く方、小学生から大学生まで
多くの方の支援を行っています。
今日は、少しだけ その点について 触れてみたいと思います。
メンタル不調
特に うつ病やパニック障害と診断された 保護者の方を支援する際に
僕は、3つのことを 必ず お伝えしています。
それは
①元気な時こそ 面談にいらしてください。
②何もやる気がないときは 何もしなくていいです。
でも、何かしなければならないと不安や焦りがあるときには
小さな事をいくつも やってください。
③元気な時に 自分が安心できる場所を探しておいてください。
この3つ です。
①不調になると 面談に行く気力がわいてきません。
でも、本当は 少しでも 話したい、 聞いて欲しい、 助けて欲しい
不安感や寂しさが出るので できたら 人が傍にいて欲しい
そう感じてしまうのですが、、
でも 動けないのです。
また不安な状態になった時には 面談をしても その面談に集中することは
できません。
だからこそ、元気で 少し冷静な判断が出来るときに
その状態を客観的に話し合ったり、どう対応したらよいかを
話し合うことが重要です。
そのためには、少し元気なときこそ 積極的に話に来てもらっています。
②何もやる気力がわかないのですが、何かをしなければ そわそわしてしまう。
何かをやっていないと 不安で仕方がない、、
そういう時があります。
そんな時に 大きなことをしようとすると 不安が高まります。
例えば 料理を作ろう、ケーキを焼こう、掃除をしよう と
気分を紛らわすためにやろうとするのですが、できないのです、、、
途中で 考え事が巡りだし、苦しくなります・・。
そんな時には 「小さなこと」を いくつか やることを勧めています。
それは 本当に小さなことです。
周囲からみれば そんなことと言われるようなこと です。
○くつを並べる。
○本を並べる。もしくは整える。
○テーブルをまっすぐにする
○トイレの便座のカバーをおろす。
○ゴミ箱のゴミ袋を変える。
そんな ものの1分くらい(もしかすると数十秒かもしれません。)
そうした「小さなこと」を次から次へと 淡々とやります。
考えるような内容を組み入れてはいけません。
考えずにできる、すぐに終わる、淡々と進めていける。
こうした リストを作っておいて、不安や苦しさが襲ってきたら
淡々とやります。
脳に考える余裕を与えずに 淡々と進めていきます。
「大きなこと」をやろうとすると 途中でやめてしまいます。
「不安」に打ち勝つために、「小さなこと」を 次々にやって リズムをつけます。
終わった後には、「たくさんできたこと」で 達成感はきっと生まれます。
③不安になったとき、 どこか 安心できる場所を探して ウロウロしてしまいます、、
でも 不安なときには どこに行ったらよいか 浮かばないのです・・。
とにかく この場から 離れたい。。。でも。。。 どこに行ったらいいの。。
そうした「安心できる場」も 元気な時に 話し合ってシミュレーションしておきます。
すぐに行けるように・・・。
不安が襲ってきたときに 「考える間」や「考える作業」を行なおうとすると
頭の中にさらに不安が巡ってきます。
「考えずに 体だけを動かすこと」
「動かせるように 事前に決めておくこと」が大切なのです。
メンタル不調時の面談
それは 元気で判断力のあるとき、気分の良い時に
行なうものなのです。(げんき)
僕も十数年前に「パニック障害」を体験しました。苦しくて、怖かったです。。
不安が襲ってきたときの乗り越え方はわかりました。それを細かな支援マニュアルにしています。(げんき)