人は 誰かから 相談を受けて 問題解決に協力して欲しいと頼まれると
『その方が抱えている問題を 全部解決してあげたい。』
そう、思ってしまいます。
もちろん、その考えは 素晴らしいものです。
出来ることなら ぜんぶ 解決してあげたい。
僕も そう思います。
でも、、
ソーシャルワークや 相談支援という
「相談」をお受けして、問題解決をサポートをする場面では
この「ぜんぶ 解決してあげたい」という思いが、
逆に 『問題解決』を遠ざけてしまうことが 実はよくあるのです。
相談をお受けしていると
解決しなければならない 課題が たくさん見つかります。
その一つ一つの乗り越えなければならない 課題は
とても重要なものばかりで、 思わず ため息が出てしまうこともあります。
そのため息の理由
それは 「一つの相談で 全部解決しようとしてしまうから」 なのです。
相談支援には ルールがあります。
それは 『一つの相談支援に ひとつのテーマ』 というルールです。
一つの相談支援は 一つのテーマ。
つまり 解決する問題は 『ひとつ』 なのです。
もし、5つの『解決しなければならない問題』があった場合
1回の相談で 5つ全部を解決するのではありません。
5つの問題があれば、5つの「相談支援」が必要なのです。
このルールを忘れてしまうと
「あれも これも」解決しようと 考え、動いてしまい
結局 この問題は 何だったのか??? と 迷ってしまうのです。
「相談支援」にとって 大切なもの。
それは、 支援者への「信頼感」 です。
この「信頼感」は
問題をいっぺんに解決することで 生まれるのではありません。
一つずつ 問題を解決していく中で、
そこから 生まれる「期待感」。
この「期待感」こそ、 実は「信頼感」なのです。 (げんき)
問題を解決するというのは、「一つ一つやっていくこと」なんだ。
そう気づかせることができる支援が 『最高の支援』なのです。(げんき)