その307) 「悩まないように」ではなく、悩んでもいいのです。

 

心配事や不安があると 人は 悩んでしまいます。

 

 

そうした相談を受けると どうしても 

 

 

「悩まなくていいよ」や 「あんまり、悩まないないようにしようね」

 

そう アドバイスしがち です。

 

 

 

そのアドバイスは よくわかるので、悩まないようにしようと考えます。

 

でも、、「悩まないようにしよう」と思えば思うほど

 

頭の中では 「悩んでは駄目だ」という自分の内側の声が聞こえてきて

 

頭から 離れなくなってしまうのです。

 

 

 

意識が 常に そこに向いてしまう。

 

 

これが 「悩む」 なのです。

 

 

 

悩んでもいいのです。

 

気になって仕方がないのでしたら

 

考えていいのです。

 

 

 

悩まない、考えないようにすればするほど

 

悩んでしまうし、考えてしまうのです。

 

 

 

 

悩むのは、OKです。

 

ただ、その「悩み方」を変えてみることです。

 

僕は 御相談にいらした方へのアドバイスだけでなく、

 

自分自身が悩んだときにも やっている方法があります。

 

 

 

それは  「書き出す」ことです。

 

 

「書き出す」と「はき出す」は 実は同じことなのです。

 

 

 

頭に思い浮かんだら 書き出すのです。

 

 

 

ただし、書き方があります。

 

それは 「他人事」のように書くことです。

 

それも 箇条書きで 書きます。

 

 

 

・呼吸が浅くなっている らしい。

 

・朝行った事が まだ気になっている らしい。

 

・思い出すと 胸がドキドキする らしい。

 

 

そんな感じで 淡々と書き出します。

 

 

そして ある程度 書き続けると 

 

書くことが なくなります。

 

 

 

そんな時に 「もう ないの? もう ないの?」と

 

あえて 自分に催促しています。

 

僕の場合は、時には 「もっと もっと 出してよ」と 自分をせかします。

 

 

 

そうすると 今までは 不安や悩みに意識が向いていたのが

 

頭の中の回路が変わったように

 

「何かを探そうとする」スイッチに切り替わります。

 

違うところが 動き出すのです。

 

 

 

悩んだり、不安を解消するためには

 

脳の別の回路を働かさなければなりません。

 

別のことに「集中させる」のです。

 

 

 

悩みや不安を忘れるために  何か楽しいことをやろうとしても

 

「集中できない」のです。

 

 

 

それで あれば あえて 向き合って

 

徹底的に「記録する」つもりで 書き出してみること です。

 

 

少し時間はかかりますが、

 

そのうち 自然に 「不安」や「心配事」を

 

自分で コントロールできるようになります。 (げんき)

 

 


 

僕のところでは、薬は処方しません。

でも、行動処方という「ホームワーク」(宿題)をお出ししています。(げんき)