その310) 「大きな時間」の中で こどもは育つのです。

 

「元気先生、こどもが すぐ散らかしたり、食べなかったりで、イライラすると訴える

 

保護者に どうアドバイスしたらいいですか?

 

こどもは、思い通りにいかないもの、とアドバイスしたら、そんなのは 分かっている

 

と言われてしまいました・・・。」

 

 

 

保育士の先生から ご相談のメールを頂きました。

 

 

 

 

「思い通りにいかない」

 

本当に その通りだと 思います。

 

 

 

親の都合や予定どおりに 動いてくれない。

 

それは 保護者にとっては 苦痛かもしれません。

 

 

 

特に 今まで 自分の思うとおりに きちっ きちっ と

 

計画通りに やってきた保護者にとっては

 

大きな壁に ぶつかったような気持ちになって

 

イライラする気持ちも 理解できます。

 

 

 

「かわいいけど・・・・イライラする。」

 

 

よく保護者から聞かれる 言葉 です。

 

 

 

僕のところにも たくさんの保護者の方からご相談があります。

 

もちろん、その中の訴えで 一番多いのが

 

やはり、この「思う通りに いかない」 なのです。

 

 

 

僕は そうした保護者の方へ 

 

一つだけ アドバイスしていることが あります。

 

 

 

 

それは

 

「思う通りにいかないとは、 時間通りにいかない」

 

ということです。

 

 

その時間通りにいかないストレスを解消するためには、

 

 

「時間を大きくすること」 です。  そうお伝えしています。

 

 

 

 

 

実は 「時間」には 2つの種類があります。

 

 

それは 「大きな時間」と 「小さな時間」です。

 

 

 

「10分以内に やらなければならないこと」と

 

「午前中いっぱいに やればいいこと」 では

 

全く 気持ちの「余裕」が 違ってきます。

 

 

 

「大きな時間」は、自然に 気持ちに「余裕」を与えるからです。

 

 

 

もし、思い通りにいかず、イライラするのなら 「時間」を倍にしてみるのです。

 

30分を1時間に。   1時間を2時間に。

 

そうやって、時間の枠を大きくするのです。

 

 

そして 広げた枠の中で 今まで通りやってみるのです。

 

 

30分でやろうと思ったことを 45分かかってしまうと イライラしますが、

 

1時間の枠の中で、45分かかっても 15分の「余裕」が生まれます。

 

 

 

「時間を大きくして その中で 今まで通りにやってみる」

 

 

そうすることで かかる時間が同じであっても

 

気持ちの「余裕」は 違ってくるのです。

 

 

 

そして もう一つ 大切なアドバイスが あります。

 

 

それは

「こどもは 大きな時間の中で 育つ」 ということです。

 

 

「時間」を大きくすると「余裕」が生まれるのです。

 

大人もこども も 同じなのです。

 

 

 

 

 

そして いつか

 

こどもが 大きくなると  まるで「時間の貯金」が満期を迎えたかのように 

 

今度は 保護者には たくさんの「余裕」が生まれてくるのです。(げんき)

 


 

小さな「時間の余裕」(すきま時間)が生まれたときに、やりたいことも

しっかりとメモしておくことも忘れないようにしましょう。(げんき)