その314) 「傾聴」を支えているのは、「話すこと」なのです。

 

相談支援の場では、「傾聴する」ことが 大切です。。。。 と

 

 

どんな本にも 書かれています。

 

 

 

それは 本当に その通りです。

 

 

 

相手のこころの声に 耳を傾けながら 思いを聴くこと。

 

これなくしては、 「相談」の場は 成立しません。

 

 

 

僕のところには、よく こんな質問を頂きます。

 

 

「傾聴して 話を聴いているのですが、話が途切れて きまずくなるんです。」

 

「話を聴いているのですが、 なんとなく 相手の表情が暗くなってしまいます・・」

 

 

そうした 「傾聴」しているのに 話が続かない といったご相談です。

 

 

 

 

実は 「聴く」と「話す」は、表裏一体のものです。

 

 

「聴く」ためには  「話す」必要が あるのです。

 

 

 

「聴く」を支える力    

 

 

それは 「話すちから」 なのです。

 

 

 

もっと、細かく 言えば  それは 「質問を創るちから」 です。

 

 

 

誰もが 相手に話してもらうために 「質問」するのですが、

 

思いついたままの「質問」では 話は続きません。

 

 

 

初対面の方とお会いした際に

 

「どちらから いらっしゃったのですか?」

 

「おいくつ ですか?」

 

 

そうした 思いついたままの「質問」では 話は途切れてしまいます。

 

 

 

 

相手が 積極的に 「話したくなる」

 

相手が 心地よく 笑顔で 「話せる」

 

「話したい」という気持ちをそそるような 「質問」が必要です。

 

 

 

 

それが  「質問を創るちから」 なのです。

 

 

 

 

 

相手が 話したいという 気持ちになる

 

とっておきの ひと言が あります。

 

 

 

 

それは  「心地よい話し方ですね。」 

 

と 言う ひと言です。

 

 

 

話の内容を褒めると 逆に 相手に 「いつも いい話」をしないといけないと

 

意識させて、プレッシャーをかけてしまいます。

 

 

 

「心地よい 話し方」は、意識するものではなく その方 「そのもの」なのです。

 

 

 

「話し方」を褒めることは

 

ありのままの姿を受け止めている証拠 なのです。 (げんき)

 

 


 

話している「内容」ではなく、話している ありのままの「その人」を見つめていると

その方が抱えている たくさんの「想い」を感じることができます。(げんき)