その337)「相談支援」に「エゴ」はなくてはならないもの なのです。



保護者支援だけでなく、どんな「相談」の場であっても


解決できる「相談」と 解決できない「相談」というものが あります。




「相談内容」



実は、これは 2つに明確に分けることが できます。



それは、


①解決しなければならないこと


②エゴ



この2つ です。





「相談」をお受けする際に 一番最初に迷うのが


この「相談内容」は、 果たして どちらなのか 見分けること です。




①解決しなければならないこと   であれば



ソーシャルワークや様々な手法を使えば


ほとんどの場合は、解決することができます。




「解決しなければならないこと」 というのは


裏を返せば 「解決できること」なのです。


そんなに 怖れる必要はありません。




解決できない「相談」。



それは ②のエゴ です。




問題を自分勝手に解釈していたり、問題の原因を他人に押し付けたり、


自分が抱える問題に目を背けたり、、、そうした エゴに関る「相談内容」が


解決困難な「相談」です。





保護者支援の中でも、先生方が 困っているのは こうしたケースです。


研修の中でも こうやってお話しすると みなさん 大きく頷かれます。


「そうなんです・・。保護者のエゴなんです・・」


「だから解決できないんです・・・。」 と。






実は、、ほとんどの場合 この段階で終わってしまうことが多いのですが、


本当は、もう 一ステップ 進まなければならないのです。




それは




「エゴ」 を 「解決しなければならないこと」 に分解すること です。





実は 「相談支援」というのは 


この 「エゴ」を 「解決しなければならないこと」 に分解する『作業』なのです。




単に「エゴ」だと気づいただけでは、


それは「相談」にのっただけであり、「相談支援」ではないのです。





「エゴ」は あって当然なのです。





相談をお受けしながら、相手の話が自分勝手な内容であったならば



こころの中で、「よし、出たぞ。さて どう分解しようか。」と


逆に こちらの方で 待ち構えられるようになれば


「解決できない」は、間違いなく「解決できる」に変わります。





今年の保育者研修では、


「エゴ」を 「解決しなければならないこと」 に分解する『コツ』




これをテーマに 保護者支援の研修を行ないたいと思います。




本年も たくさんの先生方との出会いが 楽しみです。 (げんき)





 新年あけまして おめでとうございます。

 今日からまた「新しい気持ち」をもって 1年をスタートさせたいと思います。

 今年も どうぞ よろしくお願いいたします。                        岸本 元気