その346) とんでもなく「優しい空間」では 人は何も言えなくなるのです。




「空間」を確認しに行くこと。




これは 僕の仕事の中でも かなり重要なもの です。





保育現場、教育現場、企業内といった 様々な場所で 相談支援をしています。


だからといって


「相談支援」だけを行うのが 仕事ではありません。



「空間」を作るために アドバイスすること。


これも 大事な仕事なのです。





職場の人間関係が ギスギスしていたり、


保護者や利用者の方からのクレームが多かったり、


そうしたことは  お話を伺う前に 分かってしまいます。




入った瞬間に 感じてしまうもの なのです。




「空間」がそれを 表現してしまうから です。





そこに 気づけるかどうかは 


その場所での今後の相談支援に かなり 大きな影響を 与えます。





実は、、  大切な原則というものが あるのです。



それは


「とんでもなく優しい空間では 人は 何も言えなくなってしまう」 という原則です。





入った瞬間に 「優しさ」で溢れている空間に入ると


イライラしている自分が 小さく見え  恥ずかしく感じたり


今の自分に 気づき、『優しさ』を取り戻して 笑顔になれるのです。





「空間」とは 単なるスペースですが、


そこにいる人によって その「空気」は 作り出されるのです。





とても 立派な言葉が書かれている 職場に入っても


優しい、かわいい 壁面飾りが貼ってある ルームに入っても




その場所にある「空気」が 真逆であったら


入った人の感情は ざわざわして しまうのです。






『優しさは連鎖する』ものです。



「優しさ」とは うつるのです。




先生が 他の先生と話しあって


その場に「優しさ」を いっぱい 放出すると


そこにいる こどもたちに どんどん 連鎖していきます。




すると 次から次に 優しさが うつっていき


笑顔と元気あふれる「空間」が 出来上がっていきます。





そんな「空間」に お迎えに来た保護者が入ってきたら


その「空気」を感じないわけは ないのです。




その「空気」から 元気と笑顔をもらって


なんだか 「優しくなる」のです。





「優しい空間」を作ること。


「優しさを連鎖させる」こと。


これが 「相談支援」を行なう前にやる 大切な「仕事」なのです。






「優しさ」は インフルエンザと同じです。


とても 「強力」なのです。 (げんき)






 

    「インフルエンザ」の予防は、 手洗いと うがい です。

    「ぎすぎすした関係病」の予防は、 笑いと ありがとう なのです。(げんき)