その351) 「スモール・ステップ」って、どうすればいいのですか?



「よく、保護者支援の本などに書いてあるのですが、こどもの対応と同じように


保護者へも スモール・ステップで対応しましょう、って書いてあります。


細かく分かりやすくしましょうと。 これって具体的には どこまでやるのですか?」




研修などでも よく聞かれることがあります。





「スモール・ステップ」



要は、「細かくしなさい」 と 言う事ですが


具体的な方法は これでは 分かりにくいものです。






僕は、研修会で スモール・ステップを



3つの「1」(ワン) と伝えています。





「3つ? の 1つ?」



3つなのに、1つ・・・って 分かりにくいと思いますが。







僕が 保護者だけでなく、 保育士の先生へ


何かをお願いするときには



この3つの「1」で お願いしています。




1度に



ひとつだけ



1時間以内に できること。




これが 3つの「1」です。






相談支援の場で 出てくる 「解決策」というのは


必ず やらなければならない『行動』です。





『行動する』こと以外に、物事の状況を改善する方法はありません。


そのためには、『行動』のハードルは、ものすごく低くすること。


これが、最大のポイント なのです。







一つの「相談の場面」で 決める『行動』は、


1つの『行動』です。   それも


「1時間以内」に できること です。





僕は、これを「スモールステップ化」するときの「ルール」にしています。





もし、これを こどもたちに使うとすれば



1つの「場面」で


1つの「行動」を教える。 それも


1分以内で できること。




こどもたちへは、そうやって 「スモール・ステップ化」しています。








僕自身、この「ルール」を仕事をする際にも使っています。




1日の時間割は、 1時間ごとに構成しています。


そして、その1つの時間割の中では、 1つのことしか しない。


ほとんど、小学生と同じように 毎日「時間割」で 活動しているのです。 (げんき)





  僕の相談は、夜間相談(夜9時まで)を行なっています。そのため、時間割は、かなりのコマ数があります。

  保護者と保育者、どちらも相談できるようになっています。 詳しくはホームページでも紹介しています。