その366) 「小さな背中で待っている姿」を忘れてはいけない。



よく、「保護者支援は難しい」 と言われます。


「保護者対応は、大変だ」と言われます。


「保育だけを考えて できたら保護者対応はしたくない」 という声も聞かれます。





ニコニコしながら 「せんせい」と走ってくる こどもの姿。


一生懸命に 色々なことに 取り組む姿。


友達と笑い、時には 泣いている姿。




そうした こどものキラキラした姿を見ると


保育者でなくとも、 愛しさを感じるはずです。




こどもたちのために 楽しい時間を作りたい。



そういう「想い」を抱くはずです。





この「想い」こそ 保育への「想い」であり、


保育にかける「情熱」につながります。






ただ、保育者は、



常に もう1つのこどもの姿を 見つめていなければなりません。





それは 「こどもの背中」です。





ニコニコして楽しい 正面から見た姿ではなく、


こどもの「小さな背中」です。






すべての こどもたちの 「小さな背中」は


実は、 同じメッセージを伝えています。




それは 『小さな背中で 待っている』  です。




「小さな背中」で、 お父さん、お母さんが迎えにくるのを 待っているのです。






園庭で遊ぶ こどもたちの楽しい姿を見ていると


その子達の 小さな背中が 一生懸命 お母さん、お父さんを待っているんだよと


こちらに 伝えてきます。



時に、それは 胸に響き、 涙が出そうになります。




『小さな背中で待っている』 のです。




そのことに 常に気づくことができると、 はじめて


「保護者支援」という 本当の意味を感じることができます。






なぜ 保護者支援をしなければならないのか、


どうして 保育者が保護者支援をしなければならないのか


保護者支援の意義とは何か






そうしたものは、「頭」で考えるものではありません。



こころで感じ、そして 気づくもの なのです。(げんき)





  「保護者支援」の意義を 「正確で的確な、みごとな文章」にまとめることなど できません。

  それは 「愛」ってなんですか?と 同じものだからです。(げんき)