その392)やる気が出ない時には、冷蔵庫の中を整理しましょう。



以前、ちょうど今頃の時期だったと思うのですが、


園から紹介されて、保護者の方が ご相談にいらっしゃいました。



「どうしてしまったのか、、まったく やる気が起きなくなりました。 


ただ、、1日ボーっとしてしまうことが多くなり、どうしたらいいでしょうか?」





突然、「まったく やる気が起きなくなること。」




原因や、きっかけは 様々ですが、、 


そうした悩みは、少なくありません。




医療受診が必要なケースもあれば、


誰もが経験する一時的な「エネルギー不足」の場合もあります。




まずは、休養することが 大切です。




「まずは、ゆっくり 何もせずに 身体を休めてください。」



そう、お願いしています。





とにかく「休養すること」が仕事。 そう、考えてもらうことです。





すると、ご本人の口から


「このまま、寝てばかりは、いられないと思う。」 そうやって、


まだ、活力は取り戻してはいないけれど、「このままではいけないかも」


そう、思う段階に入ります。


十分、「身体」は、休まったようで、これ以上、寝ていては、かえって疲れてしまう状態。




そうなった時に お願いすることが あります。




それは、 「できるだけ小さくて細かな仕事をすること」 です。




「そうですか、少し 身体を動かしてくださいね。 では、」



○冷蔵庫の中を整理してみましょう。


○本棚の本をきちんと並べてみましょう。


○テレビの周りだけ 拭きましょう。


○いらないチラシやDMを破って捨てましょう。




とにかく 小さな 小さな 仕事を 


「何も考えずに」「頭を使わずに」 行なってもらいます。



すると、1つの小さな仕事が スイッチを入れて


次から 次に 何か 動き出したくなります。




誰もが 経験したことが あるかとは思いますが、



ちょっと、机の上を片付けるつもりだったのに、 気分がのって 拭き掃除し始め、


机だけでなく、本棚や書類の整理まで、どんどん やりたくなったこと。



きっと、あると思います。



まったく、同じ原理 です。





でも、、注意点が あります。




それは、 やっても 「2つまで」に、とどめておくこと です。




次から次に どんどんやっていくと 今度は 疲れてしまいます。



疲れない、物足りない、もう少しという 「2つくらい」までで やめておくことです。




その「ストップ」した後の、「もう少しやりたかったのに」



これが、 「やる気」のタネ なのです。




「やる気」を起こすためには、 まずは 「タネ」を作ることが 実は大事なのです。(げんき)





 こどもたちを見ていると、「あとすこしだけ」「あと、もうちょっとだけ」「ここまで」 

 そう言って、遊びやゲームやテレビをやめないことがあります。ここで止めると、ますますやりたくなるのです。(げんき)