研修の際に、ご質問を頂きました。
「元気先生、ひとつ質問があります。
同じ場面に出くわしても、ストレスを感じる職員もいれば、感じない職員もいます。
この差は、性格なのでしょうか?」
「ストレス」を感じるか、感じないか、
一見、 この事だけを考えると
性格の差や、こころの強さ をイメージしがちですが、、、
実は、少しだけ 違います。
この差を生むもの
それは、 「ハードル」の高さ です。
相手に対する 「期待のハードル」の高さ
これが、ストレスを感じるか、感じないかの差 なのです。
相手に対する「期待のハードル」が高ければ 高いほど
それをクリアしてくれないと 「ストレス」を感じます。
逆に、相手に対する「期待のハードル」をさげて、
「ここまでやってくれたら十分」 そう感じていれば、
楽々 それをクリアしてくれるので、「ストレス」を感じません。
相手が期待以上であったらならば、逆に 喜びの「感情」が生まれてきます。
相手への「期待」
これは、 大きければ大きいほど良い というものでは ないのです。
相手への「期待」が低いと
上司や先輩として、駄目なのではないか、
冷たい、冷めた人と見られないか、
決して、そんなことは ないのです。
「期待のハードル」というのは、
こちらが上げるのではなく、相手があげるもの なのです。
相手の行動を 「期待以上だ」と褒めると
相手の方から、喜んで
「今度は、ここまでやりますね。」
「今度は、こうしたいと思います。」
そうやって、自ら 「期待のハードル」を上げてくれます。
こちらが 「期待のハードル」を上げるのではないのです。
大事なことは
もし、相手が自分で上げた「ハードル」の高さを クリアできなくても、がっかりしないことです。
その「ハードル」をあげた思いや気持ちを評価してあげるだけで、十分なのです。
そうすると、「また、頑張ろう」と 自分に自信を持つことが できるのです。
「ストレス」を感じない。
それは、同時に 「相手の自信」も育んでいるのです。(げんき)
「期待のハードル」を上げるのが、「愛」ではなく、
落とした「ハードル」から やる気を生み出させるもの。それが「愛」なのです。(げんき)