今日も、学生のみなさんから頂いたご質問にお答えしたいと思います。
Q4)なぜ「保育相談支援」が必要なのですか?
まずは、「保育相談支援」の必要性を考える前に「子育て支援」が なぜ今 必要かを考えてみたいと思います。
そもそも 「子育て」というのは、「親」だけで行なうものではありません。
本来、「子育て」とは、
「子どもを育てる親」「その家族や両親」「地域社会」という3つによって 行なわれるものです。
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もちろん、「子育て」自体は、その保護者が行っていますが、少し前の「子育て環境」では、
困ったときに相談にのってくれる人、病気やけがの時に手伝ってくれる人、ちょっとだけ見ていてくれる人、
いつも気にかけてくれる人、そうした「頼もしい人たち」が 周りにはいたのです。
それが、今では、
両親と同居していなかったり、兄弟家族が近くにいなかったり、
自分の故郷を離れて 生活していたり、
昔は、隣近所の方との付き合いや顔見知りも多かったのですが、
今は、地域の人と交流がなかったり、
そもそも、仕事や結婚などで 知らない土地に住んでいたり、
そうした理由から、「子育て」のサポート役であった、「家族」や「地域社会」をもたずに
子育てをしている親が、多くなりました。
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まだ、配偶者がしっかり協力してくれたり、友達が近くにいてくれると良いのですが、
配偶者の帰りが遅かったり、友達もいなかったりでは、
完全に孤立してしまう可能性があるのです。
それでは、いくらなんでも 「子育て」できない。
それは 社会が、「社会の責任」として なんとかしなければならない。
そうした流れの中で、様々な「子育てのサポーター」が世の中に生まれました。
それが、「子育て支援」です。
「子育て支援」とは、昔あった「家族」や「地域社会」の代わりとなるものです。
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この「子育て支援」の中にある 様々な「子育て支援サポーター」の中のひとつに
「保育所」や「幼稚園」も含まれているのです。
社会の「子育て支援サポーター」の中のひとつ なのです。
保育所も「子育て支援サポーター」の役割として、子育てをしている親を しっかりと支えましょう。
困ったことや悩みがないか、保育所も 積極的に相談にのりながら、サポートしましょう。
これが 「保育相談支援」 です。
「保育相談支援」は、 とつぜん 保育所の中から生まれたものではなく、
社会全体で行なう「子育て支援」の中のひとつ として
保育所が担当する部分として 生まれたもの なのです。
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この様々ある「子育てサポーター」は、連携しなければなりません。
それぞれの得意分野や「できること・できないこと」もあるからです。
こうやって、他機関(子育て支援サポーター)とうまく連携できるようにする
ために、サービスをつなぎあったり、紹介したり、情報を共有したり
そうした必要性が生まれました。
これが「ソーシャルワーク」が必要な理由なのです。
これが、僕が考える「保育相談支援」が必要な理由 です。
少しでも、みなさんの参考になれば 嬉しく思います。 (げんき)
「保育相談支援」の必要性は、もちろん他にも細かな理由があります。
ただ、理由よりも、「役割」をしっかりと認識することがやはり大切なのです。(げんき)
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こちらの記事はどちらかというと「学生」の方というよりも、
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保育士資格をお持ちの方向けの内容です。
「学生の方」にはあまり参考にならないので「読まない方がいいかも」です・・・