その474)こどもの相談は、3つの視点から考えるのです。


保護者支援研修の相談の中で

 


「元気先生、朝 まったく起きれない子がいます。 夜遅くまで寝ないで起きているのが


原因だと思います。こうしたケースの時、保護者にどう話をしたらよいですか?」




「先生、朝ごはんを食べない子がいて、朝の活動にも影響が出ています。


こんなときは どうお話したらいいですか?」



「友達にかみついたり、ぶつかったりする子がいるのですが、どうも ふらふらとした


動きが気になります。こうした時には、保護者にどう伝えたらいいですか?」




  睡眠の相談



  食事の相談



  動きや運動面の相談





この3つは、よく相談にあがるケースです。




皆さんなら どう保護者に 伝えますか?




睡眠なら 「なるべく早く寝るようにしてください。」


食事なら 「なるべく 朝ごはんを食べるようにしてください。」


運動面なら 「気になる行動が見られます、家庭でも注意してください。」




そうした感じで、「問題」となる部分  について相談するのではないでしょうか?





僕は、必ず 「3つの部分」 について確認します。




たとえ、睡眠の相談であっても



「朝ごはんは食べてますか? 何を食べてますか? 好き嫌いありますか?


家庭で イライラした様子や 落ち着きのない様子や、不安感はありませんか?」



食事や運動面なども 確認します。




それは、 この3つは 「連動」している からです。




夜遅くまで、起きていて 朝が起きれない子の相談がありました。



よくよく 確認してみると、



その子は、「感覚過敏」なところがあって、朝のごはんに出るものが 嫌いでした。



そこで 朝ごはんを食べなくなり、 園でも それは同じ状態でした。



そして、イライラすることや機嫌が悪いことも多くなり、そして 夜になっても


なかなか 不安で眠れずに 起きていて、 その結果 「朝が起きれない」という状態に


なっていました。




そこで、「朝ごはん」のメニューを変えてもらいました。


園でも 食事についての配慮をお願いしました。



すると 昼間の活動がスムーズになり、そして 夜の不安も解消されて


早く眠れるようになりました。




その結果 「朝 起きれるようになった」 のです。



睡眠だけに問題があり、食事や運動面には 何も問題がなければ


「睡眠」だけに アプローチします。



でも、他にも 問題があるのであれば、



そこには、「根となる問題」が必ず 存在します。



その「根となる問題」を解決すれば、すべてが解消することもあるのです。




3つの視点で、バランスよく 見てあげましょう。(げんき)


 

 




 こどもの「問題」というのは、1つの小さな「不安」が、食事や睡眠、運動など 全部に影響を

 与えることも多く見られます。 3つのうち、2つに問題があれば、必ず別の原因があるはずです。(げんき)