親と子のメンタルヘルス研究所の業務の中心は、「メンタル不調時の子育て支援」です。
例えば、なんらかのメンタル不調(パニック障害やうつ病、適応障害など)を抱えた状態で
子育てをされている方、特に、こどもが未就学児(保育園、幼稚園まで)である方に対して、
2つの支援(ご自身のメンタル支援と家庭での子育て支援)を行なっています。
「不安」を抱えた状態でも、子育てはできますが、
「不調」を抱えた状態となると、子育ては 困難になります。
「不安」と「不調」とは、別物なのです。
「不調」とは、身体にも影響が出ている状態です。
「不調」を抱えると、まず 子育てや家事などが困難になり、動くことも難しくなります。
そうなると、こどもたちの生活にも影響が出てきます。
そこを支援しているのが、当研究所の役割であり、僕の仕事です。
では、そうした方を どのようにサポートしたらよいのか?
基本的には、「不調な状態」になってしまった場合には、休むしかありません。
「不調な状態」では、休むしかないのです。
大切なことは、 その「不調な状態」が発生する前に
①その調子が悪くなる「前兆」を予測して、対応策を考えておくこと。
②そのトリガー(誘発するきっかけ)を知り、それを避けること。
この2つを、「不調になる前」「不調になっていない時」に事前に決めておくこと。
そして、その場面(僕の顔)を思い出してもらい、決めた「行動」を行なってもらうこと。
これが、支援の「肝」となる部分です。
もし、親子ふたりだけでの生活で、近くに知り合いも頼れる人もなく、
そんな状態で、自分が調子が悪くなり、動けなくなってしまったら、
それも、夜です。 まだ、こどもは、2歳だとしたら、、、
そんな場面になった時に、「どう対処するか」
その時に行なう 『行動』を事前に決めているのです。
そんな場合に、「こう考えてみては?」、、、
そうした『考え方』というのは、実際に不調になると 全く意味を持たないのです。
『不調』とは、ほとんど 「生命の危機」を感じるくらいのものであり、
そんな余裕はないのです。 「こう考えましょう」というアドバイスは、NGなのです。
でも、そんな状態でも 「どう行動したらよいか」
『行動』については、 もうろうとした状態になったとしても かすかに覚えています。
そこを事前に決めておくことが 「不調時の子育て支援」なのです。
「一緒に決めた行動」を行なうこと。
でも、、それでも どうしようもない状態になった場合のことも考えておきます。
それは、「助けを呼ぶこと」です。
その「助けを呼ぶ場」も 事前に決めておくことが大切なのです。
「メンタル不調時の子育て支援」とは、こどもの「いのち」と深くつながっているのです。(げんき)
最近では、様々なご相談が増えてきました。(ご相談が11月まで予約でいっぱいになっているのが現状です。)
もっと多くの方に、相談支援に携わって欲しい、そう願っています。(げんき)