その514)単に褒めるのではなく、「見習う」ようにするのです。




他の人のすごい部分や上手なやり方



そうしたものを見た時に、 人は その人を褒めると思います。



「すごい、上手ですね。。わー すごい、すごい」


「見事ですね、いやあー そこまで出来たら うらやましいです。」


「本当に丁寧で、綺麗な仕上がりですね、すごい」



こんな感じで、きっと 褒めるのではないでしょうか?




「褒めること」



これは、日常生活の中でも 意外と多く 見ることができます。






もう、一つ 「褒める」に似た「ことば」があります。




それが、「見習う」 です。




これは、「褒める」という行為が最初に来るのですが、



目的は、「習得すること」 です。


見て、そして 学ぶこと です。





相手の「すごい」と思った点を 見て、


その方法を実際に 自分自身の中に取り込むことを いいます。





「褒める」は、「評価する」ですが、


「見習う」は、「学ぶ」 なのです。





僕は、スタッフにも 先生方にも


「褒める」ではなく、「見習う」ようにすることを勧めています。




たとえば、 こどもの上手に出来た部分を褒めるだけではなく、


見習って、自分も真似してやってみる。



保護者の良い部分を見習って、保育所でもやってみる。



友達の良い部分を見習って、実際に自分もそのやり方をやってみる。




なるべく 「取り込む」ことを お薦めしています。





もちろん、スポーツや芸術的な部分などで、マネできないこともあるかと思いますが、



基本は、「褒めたら、見習う」ことが大切です。






それは、なぜか?



「自分もやってみること」は、相手に対する最高の敬意 だからです。





褒められることも もちろん 人は嬉しいのですが、


自分のやり方をまねされることは、それは「憧れ」に近いものです。


その人のことを本当に信頼していなければ、人はマネすることは ないのです。





人は、自分が思っている以上に たくさんの「長所」を持っています。


他の人の「長所」に気づき、素直に 学んでみる。




先生は、どこにでもいるものです。(げんき)







 褒めて、学んで、さらに教えてもらうこと。それは相手にとっても 大きな学びとなります。

 自分が「見本」となるという自信を育み、相手を「見本」とする素直さを育むのです。(げんき)