その517)「ことばがけ」とは、『意味づけ』なのです。



最近は、保護者会様が主催の 保護者の方向けの講演依頼が多くなってきました。


「保育者研修」とは違った雰囲気で、 僕にとってもまた多くの学びがあります。




その中で一番ご依頼が多いのが、やはり「ことばがけ」です。




それだけ、先生も保護者の方も「ことば」の重要性を感じ、


「ことば」のかけ方に気を使っているのだと思います。





では、そもそも「ことばがけ」とは 何なのか?




「ことばがけ」 

 

 

それは『意味づけ』です。





『行動を引き起こす意味』を与えるもの。



それが 「ことばがけ」 なのです。






「これをやったら こんなことができるようになる」



人は、その行動に意味をもつことができると、あとは自然にやることができます。





ただ、、、その『意味を持たせること』こそ 実は 難しく、、



言い聞かせても ピンと来ていなかったり、やる意味を感じていなかったり


そうしたことの方が ほとんどです。



相手に真意が伝わらない、、、だから「ことばがけ」を難しく感じてしまうのです。





では、どのように伝えたらよいのか?




それは、以前もブログに書いたのですが、「映像化」です。



「ことば」を使って 相手の頭の中に「映像」を伝えること。



これが、「ことばがけ」のポイントです。




その「映像」が楽しければ楽しいほど、


その「映像の中で相手が楽しそうにしている姿」が描ければ描けるほど、


相手には『やる意味』が伝わり、「行動を促すことば」に変わります。






そのためには、


常に 相手が楽しい、幸せだというものに 気づいておくことが大切なのです。





僕の研修の核となる「テーマ」は、人が本来持っている


『愛する能力』と『楽しむ能力』を どうやって引き出すか です。




これは、メンタル不調の研修でも、保護者支援の研修でも


こどもたちへのことばがけの研修であっても すべて同じです。



この2つの「能力」を、どうやったら引き出すことができるのか。

 

その方法を研修の場で、皆さんにご紹介しているのです。





人や物だけでなく、今いる自分の場所を愛し、そして その時間を楽しめること。




『ことばがけ』とは、「今を楽しむ力を与えること」なのです。(げんき)




 



 「ことば」が届くというのは、「映像が見えた」ということです。

 何もすぐに見えなくても、時間差で突然思い出したように見えることだってあるのです。(げんき)