その535)上司とは、自動車学校の教官のような存在なのです。


自動車学校に行って、運転免許証を取ったのは、大学2年生の時でした。


京都の大学だったので、京都で免許を取りました。 


もう、30年くらい前になります。




その時の教習の先生(教官)のことは 今でも覚えています。




とにかく、褒めるのが上手な先生でした。



「君、腕がいいね。今の感じ良かったよ。あれを常に心がけたらいいね。」



「自分で気をつけているね。頑張ってるね」



そうやって、褒めながら、相手を認めつつも、軽くブレーキを踏んであげる。




無言でも、「今、先生が軽く踏んでくれたな」と感じたものです。





相手を否定せずに、認めつつ、軽くブレーキを踏んであげる。



そうやって教えてあげることが大事なんだと とても勉強になりました。






上司と部下の関係



先輩と後輩の関係



リーダーとメンバーの関係 




相手を認め、自由にやらせることは大切です。



ただ、忘れてはならないこと。



それは、「ブレーキ」を こちらも持っていることです。





いざという時「ブレーキ」を踏むのは、上司であり、先輩であり、リーダーです。




自由にやらせるけど、自分でブレーキも踏めよ。



それであれば、「上」という存在は必要ないのです。





いざという時の「ブレーキ」を持っているからこそ、上司なのです。






これは、相談支援の関係の中でも言えることです。




もちろん、上下の関係はありませんが、



常に、こちらにも「ブレーキ」があることを忘れてはなりません。




いざという時の「ブレーキ」を踏むのは、支援者の側なのです。




この「ブレーキ」の存在を意識しているかどうか



そこが、専門職の責任と言えます。





「相談」というのは、相手の車に乗るようなものです。


でも、「相談支援」とは「自動車学校の教習車」のようなものなのです。(げんき)







 いよいよ、12月に入り、今年も残り少なくなってきました。今年最後は、12月14日の川崎市での2本。

 これで今年の講演と研修も終了となります。その後、クリスマス前から休暇に入ります。(げんき)