小学校の2年生か、3年生くらいだったと思います。
今、僕は51歳なので、40年以上前のことになりますが、、
いまだに覚えていることがあります。
ある時、先生が、黒板に 「1日1善」と 大きく書き出しました。
そして、みんなに この意味を伝えました。
こどもながらに、「1日に1回 良いことしたらいいんだ」 そう思いました。
でも、、それだけであれば
そこで 終わりです。
小学校の低学年のこどもが、毎日1つ 良いことをすること など
まず ありません。。
でも、そこで 先生が リングのついた「単語カード」を取り出しました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=190x10000:format=png/path/sa0ffa718ed32e173/image/i04d3b2808dade08b/version/1517269222/image.png)
そうして、こう みんなに言いました。
「今日から、1日1つ 良いことをしたら、このカードに書きなさい」
そういうと クラスのこどもたち 全員に その「単語カード」を配りました。
もちろん、「単語カード」は見たことはありますが、、使ったことはありません。
その時にさわった「単語カード」がとても新鮮だった記憶があります。
それから クラス内に大きな変化が起こりました。
教室に落ちているゴミを競うようにとりあい
校庭にあった、ホースを 「僕が片付ける」と取り合って片付けたり、
学校だけではなく、家に帰ると
「なんか買い物ない?」と母親に聞いて、おつかいに行ったり、
とにかく、その「単語カード」に書きたくて
良いことをする。。いや、、「できること」を探しはじめました。
教室でも、それぞれが「単語カード」をもって 見せあい
「もう、おれ こんなに良いことしたよ」
「うわー、それ1日1善じゃなくて、1日10善 したんじゃない(笑)」
そうやって、「良いことをすること」=「楽しいこと」という意識 が
クラス全体に広がったことを思い出します。
この思い出は 今でも 自分を支えてくれています。
そこから 学んだことは
人が行動するためには、まず「仕組み」や「仕掛け」が必要である。
そして、その「仕組み」というのは、「楽しい」が原点になければならない。
とても大きな大きな 学びだったと 先生には 今でも感謝しています。(げんき)