その655) わざとらしく見える「傾聴」は、やらない方がよいのです。

 

 

 

 

「傾聴や聞く技術で 大事なことは 何でしょうか?」

 

 

 

もし、そう質問されたら 皆さんなら 何と答えますか?

 

 

 

「そうですね、相手が話しやすいように うなずくことでは ないでしょうか。」

 

 

「相手の話すことを、こちらも言葉にすることが大事なんだと思いますが。」

 

 

 

きっと、そうした答えが返ってくるのでは ないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

では、今度は 「相談者」に聞いてみます。

 

 

「どんな風に話を聴かれると 話しにくいですか?」

 

 

 

 

「うーーん、、、何度もうなずかれると なんか調子が狂います。。」

 

「いかにも、聴いてますよと身構えられるのは 話しにくい」

 

 

「おうむ返しはやめてほしい」

 

 

 

 

そんな答えが返ってきます。 

 

 

 

 

 

 

 

「相談者」が一番 嫌がるもの。

 

 

それは 「わざとらしさ」 なのです。

 

 

 

 

 

 

話の中身に「うなずく」

 

 

話の中身や言葉に「へー」と感心するのなら、 大丈夫なのですが、

 

 

 

 

 

間合いを気にせずに、リズムのように うなずいたり、

 

話の中身がまだ 相手に届いていないはずなのに、「へー」というのは、わざとらしく、

 

 

 

「聴いているポーズ」と相手は捉えてしまい、聞き流されたと感じてしまうのです。

 

 

 

 

 

 

「傾聴」のスキルとは、

 

 

「うなずく」ことでも、「相手の言葉に反応すること」でも ありません。

 

 

 

 

 

 

黙って、ただ目をみながら 一言も喋ることなく、聴いていても

 

「この人は ちゃんと受け止めてくれている」

 

「私のことを理解してくれている」

 

 

そう、思えることはあります。

 

 

 

 

それは、「気持ちが相手に向いている」からです。

 

 

 

 

 

タイミングや動きに注意が向いて

 

「気持ちがスキルに向いている」のではなく、

 

 

 

目の前の人に対して「型」を気にせず、正直に

 

「気持ちが相手に向いている」こと。

 

 

 

これが 「傾聴」 なのです。

 

 

 

 

 

気持ちが相手に向いていれば

 

本当は「型」などなくても、「想い」は伝わるのです。(げんき)