その686)保育ソーシャルワーカーになるなら「ポジション」を決めることです。

 

 

 

 

メールで、よく

 

「保育ソーシャルワーカーになるためには、どうしたらいいでしょうか?」

 

 

というご質問を頂きます。

 

 

 

「保育ソーシャルワーク」を学ぶ。研究することと、

 

「保育ソーシャルワーカー」になることは、

 

 

少し、やり方というか 手順が異なります。

 

 

 

 

 

 

 

「保育ソーシャルワーカー」を職業として成立させるためには、

(職業というのは、報酬を得て、生活をしていくことになります。)

 

 

2つの道があります。

 

 

① 研究者となり、「保育ソーシャルワーク」を教える。

 

② 現場で働く。

 

 

のどちらかになります。

 

 

 

 

 

現場で働くというのは、保育所などに勤務する方法、もしくは市町村に配属という

 

形になりますが、今は、まだそこまでの状況は出来ていないのが現実です。

 

 

 

仮に②の現場で働くを選択するのであれば、

 

必ず やらなければならない、決めなければならないものがあります。

 

 

 

それは、「ポジション(立ち位置)」を決めること です。

 

 

これを「ポジショニング」と呼びますが、基本は、3つに分けて考えます。

 

 

 

 

1) 大ポジション

2) 中ポジション

3) 小ポジション

 

です。

 

 

僕の場合だと、

 

1) 大ポジション: 保育ソーシャルワーカー

2) 中ポジション: メンタルヘルス支援を専門とした保育SW

3) 小ポジション: 子育中の方のメンタルヘルス支援を専門とした保育SW

 

 

こういう立ち位置で活動を行っています。

 

 

1) の大ポジションでは、職業としては成立しません。

2) の中ポジションでは、その分野についての研修依頼などが生まれます。

3) の小ポジションが決まると、直接的な支援活動を行うことができます。

 

 

 

 

僕の場合であれば、

 

保育ソーシャルワーカーですが、所属は、「保育所」にはなく、

 

精神科医療の方に、活動の拠点があります

 

「精神科医療」の領域で、子育て中の医療受診されている方の支援が

 

メインのワークとなり、そうすると必然的に連携先は、「精神科」領域となります。

 

 この立ち位置から、保育現場を支援するのが 僕の役割であり、ポジションとなります。

 

 

 

 

もう少し詳しくお伝えすると、保育現場には、5つの方法で入っています。

 

 

①スクールソーシャルワーカーとして「保育所」に入る方法

 

②精神科医療の現場から、クライアントを通じて、お子さんのいる保育所に入る方法

 

③企業内でのメンタルヘルス相談の中から、社員のお子さんの保育所に入る方法

 

④メンタルヘルスの相談室を通じて、ご相談にいらした方を通じて保育所に入る方法。

 

⑤保育ソーシャルワーカーとして提携している園に入る方法(園からの依頼)

 

 

 この5つの方法で「保育現場」で「ソーシャルワーク」を行っています。

 

 

 

 

「保育ソーシャルワーク」を研究し、学ぶのであれば

 

どこかに所属したり、調査したり、論文を書いたりすることが近道かと思います。

  

 

 

もし、直接支援を行う「現場」で活動するのであれば、

 

まずは、この3つの「ポジショニング」を決めることが先決です。

 

 

 

 

 

「誰に」「何を」「どのように」が明確になって初めて

 

「職業」になる可能性が見えてくるのです。(げんき)