その714)「面談」では「正しいこと」を話すのではなく、「重要なこと」を話す。

 

 

 

「面談の場」で、よく見られる光景の中に、

 

 

「相手に、正しいことを説明する。」

 

「正しさとは、何かを話す。」

 

「一般的な正解について、相手に話す。」

 

 

といった場面を見かけることがあります。

 

 

 

 

「正しいこと」をきちんと伝える。

 

 

「正しさ」を解く。

 

 

 

そうした「場面」です。

 

 

 

これは、「面談」ではありません。

 

 

 

これは、「説教」という「面談」とは似ていますが、中身が違うものです。

 

 

 

相談支援の場でいう「面談」とは、「正しさ」を説く場ではないのです。

 

 

 

 

「面談」とは、「重要なこと」を話す「場」なのです。

 

 

 

 

 

「正しいこと」というのは、実は 1つでは ありません。

 

 

人によって、何を「正しい」と考えるかは 全く異なるからです。

 

育った環境だけでなく、国籍も違えば 正解は 1つではないのです。

 

 

 

でも、、「重要なこと」というのは、「一つ」です。

 

 

もちろん、ご相談者によって、「重要なこと」の「内容」は異なります。

 

 

でも、「内容」は人によって 異なったとしても

 

 

その人にとって「重要なこと」は、 たった一つなのです。

 

 

 

 

 

 

「面談」とは、「正しいこと」を話す場ではなく、

 

 

その人にとって、「重要なこと」を話す「場」なのです。

 

 

 

 

このことを しっかりと頭に入れておけば、

 

・どのように「面談」を進めていくのか

 

・どんな質問をして、何を聴いたらよいのか

 

・最終的に(面談の終わりに)、どういう形に着地したらいいのか

 

 

 

それは、自ずと分かってくるのです。

 

 

 

 

「面談」で「正しいこと」を話す人は、

 

 

相手が話をしている間、「自分が次に話す台詞(せりふ)」を考えています。

 

 

 

一方、

 

 

 

「面談」で「重要なこと」を話す人は、

 

 

相手が話をしている間、「今話している内容が重要なのかどうか」

 

その人の「目の動き」や「表情」を読み取っているのです。(げんき)