その734)「スピードを落とす」癖をつけないと、支援はうまくいかない。

 

 

昨日の相談支援の研修会の後、メールで質問を頂きました。

 

 

「相談支援で、必要な感覚というか、気を付けないといけない点があれば

 

是非、教えてください。」

 

 

というご質問でした。

 

 

 

 

「感覚的なもの」

 

 

 

 

実は、これは 非常に大事なものです。

 

 

 

 

 

例えば、みなさんは 車を運転されることもあるかと思いますが、

 

 

 

あなたは、

 

 

① スピードを出すタイプ。

 

② スピードを落とすタイプ。

 

 

この2つのどちらですか?

 

 

 

ついつい、スピードを出してしまう人。

 

 

ついつい、スピードを落としてしまう人。

 

 

 

それは、どちらも 「運転の癖」 と言えます。

 

 

 

 

 

「運転の癖」

 

 

実は、これを見ると 支援の時の感覚も すぐにわかってしまいます。

 

 

 

もちろん、「支援」だけでなく、

 

「行動を起こす」際の様々な場面で 当てはまってしまうのです。

 

 

 

 

アクセルを踏むタイプ。

 

 

ブレーキを踏むタイプ。

 

 

 

それは、シンプルな「行動」の癖 だからです。

 

 

 

もちろん、どちらが 良いとか悪いとかでは ありません。

 

どちらのタイプであっても 特に問題はありません。

 

 

 

 

ただ、、相談支援の場においては、

 

常に「ブレーキを踏む」「スピードを落とす」感覚が必要になります。

 

 

 

それは、支援者の側ではなく、相談者の側は、

 

 

「ブレーキを踏む」「スピードを落とす」タイミングを知りたいから なのです。

 

 

 

基本的に、相談の場 というのは、

 

 

「立ち止まる」場です。

 

 

 

1回スピードを落とさなければならないのです。

 

 

 

 

 

 

ブレーキを踏むタイプの「支援者」にとっては、特に苦痛はないのですが、

 

 

アクセルを踏むタイプの「支援者」が、そうした場面に出くわしてしまうと

 

ご相談者に対して イライラしてしまうのです。

 

 

 

そして、「もっと積極的に行動しましょう!!もっとポジティブ。ポジティブ!!」

 

 

「もっと!!」「もっと!!」 と促してしまいます。

 

 

 

 

 

ブレーキを踏みたい「相談者」

 

アクセルを踏みたい「支援者」

 

 

この相談支援が、うまくいく可能性は とても低くくなります。

 

 

 

 

自分自身が、ブレーキを踏むタイプだと感じたならば、

 

「スピードを落とす」感覚を 常に 忘れないことです。(げんき)