その741)「助言」の仕方を教えてください??

 

 

保育者研修が終わった後、ご参加頂いた先生から

 

 

「先生、保護者に助言をする際に、どうやったらいいでしょうか??

 

うまくいく助言の仕方を教えてください???」

 

 

と質問を頂きました。

 

 

 

 

 

保育者が保護者に「助言をすること」

 

 

その多く、、というか ほとんどは 「こどもたちのこと」だと思います。

 

 

 

「こどもたちに対する保護者の関わり方」

 

 

これが「助言」の内容になるのでは ないでしょうか?

 

 

 

 

そうした「助言」には、実は 2つのポイントがあります。

 

 

 

①うまくいったことは、「何か」

 

②改善すべきことは、「何か」

 

 

 

この 2つです。

 

 

 

①うまくいったことは、「何か」

 

 

こどもたちのどういう点が、

 

・うまくいっているのか

 

・上手にできているのか

 

・問題がないのか

 

 

「今の状態」をお伝えすること。

 

 

 

 

②改善すべきことは、「何か」

 

 

こどもたちのどういう点が、

 

・まだ うまくできていないのか

 

・苦手にしている点は何か

 

・本人が困っている点は 何か

 

 

「今の状態」をお伝えすること。

 

 

 

これが、「助言」のポイントになります。

 

 

 

 

 

「今の状態」を伝えること。

 

 

実は、これが「助言のポイント」なのです。

 

 

 

 

 

普通ならば、「うまくいくための方法をアドバイスすること」

 

 

これが「助言」だと思われがちです。

 

 

 

「今、これができていないから、家庭でこれをやってください」

 

 

のような「やり方のアドバイス」

 

 

 

一瞬、これが「助言」に見えます。

 

 

 

 

 

もちろん、「助言になる」場合もあります。

 

 

 

それは、「方法論」が、保育者と保護者が「同じ」である場合です。

 

 

この条件であれば、まさに相手の「助け」となる一言になります。

 

 

 

 

ただ、、もし、、保護者と保育者の「方法論」が違えば、

 

 

「これをやってください」は、

 

 

「助言」ではなく、「指示」になります。

 

 

 

 

相手にとっては、ありがたい助言ではなく、

 

 

「気持ちが ざわざわしてしまうもの」になるのです。

 

 

 

 

保護者に「今の状態」をお伝えすると

 

 

保護者なりの「行動イメージ」というのが生まれます。

 

 

 

そこで、その「行動」をフォローする、助ける一言

 

 

それが「助言」なのです。

 

 

 

 

あくまでも、「相手の行動」を助ける一言  なのです。

 

 

 

「助言」というのは、「こちらが考える改善案」ではありません。

 

 

 

あくまでも「相手が考える改善案」をフォローするもの なのです。

 

 

 

 

 

人は、「自分の考えること」をフォローしてくれる人に

 

「助言を求める」のです。 (げんき)