その750)「誰にたいして」の視点は、忘れてはならないのです。

 

 

 

「支援」を「仕事とする人」にとって

 

決して忘れてはならない「視点」というものが あります。

 

 

 

それは、「誰にたいして」 という 視点です。

 

 

 

 

 

僕のところには、毎週 たくさんのメールが届きます。

 

 

「保育ソーシャルワークをやりたいんです。」

 

「ソーシャルワークをしたいと思います。」

 

「相談支援を今、学び、そうした仕事につきたいと思います。」

 

 

 

年齢も、これまでの経験も様々です。

 

でも、みなさん 熱い想いを持っています。

 

 

 

 

ただ、、1点だけ、、

 

もっと詳しく教えて、 そう思うことがあります。

 

 

 

 

それが、「誰にたいして」という視点 なのです。

 

 

 

 

支援をしたい人とは、いったい「誰」なの?

 

 

そこは 絶対に外せないのです。

 

 

 

「ペルソナ」という考え方 があります。

 

 

その「人」をより具体的に 完全な個人として イメージを固める手法です。

 

 

 

 

 

 

例えば、僕が行いたい 保護者支援だとしたら

 

 

 

年齢は、28歳で、現在地元の事務機メーカーで事務職についています。

 

もうすぐ、5年目になります。

 

出身は、大阪なのですが、大学が福岡だったようで、

 

そこで現在のご主人と出会い、そのまま福岡に残り、ご結婚されました。

 

 

現在、3歳の娘さんがいて、職場と自宅の中間にある保育所に通っています。

 

実は、最近 職場で 発注ミスをしてしまい、、取引先と大きなトラブルになってしまいました。

 

 

なんとか、問題は解決したのですが、それから、自分の作業に敏感になってしまい、

 

退社時間になっても、「またミスしているのではないか」という不安感が常に襲ってくる

 

ようになりました。

 

 

そして、娘さんをお迎えに行く途中に、また不安になり、事務所まで戻り、パソコンから送った発注伝票を見るようになってしまいました。

 

 

保育所の先生も、最近 お迎えの時間が遅くなったり、常に不安そうな表情をしている

お母さんを見て心配しています。

 

最近になって、不安を感じているのか、娘さんも敏感になり、

園での生活でも不安そうな表情で泣き出すことが増えてきました。

 

 

もちろん、園では そうした職場の様子や出来事を把握していません。

 

そのため、お母さんの不安感がいったい何なのか、わからず 大変困惑しています。

 

 

 

 

 

「こうした保護者を支援したい」   

 

 

「この方」に対して 支援を行いたいと思います。

 

 

 

これが、「誰にたいして」 になります。

 

 

これが、「ペルソナ」です。

 

 

もちろん、これは僕が作った イメージの保護者ですので存在はしませんが。。

 

 

 

 

自分自身が「具体的な支援」を行うのに、

 

どういう技術が必要で、どういう関わり方が持てるのか、

 

 

そして、最終的にどのような形になるのが理想的なのか

 

 

 

そうやって考えていくためには、「相手のイメージ」が明確であることが大切です。

 

 

 

そうすると「支援」は、より具体的になります。

 

 

こうして、自分の中に「支援感」を作っていくのです。

 

 

 

 

 

 

「支援」とは「ストーリー」と「ゴール」の間にあるものです。

 

 

 

 

 

自分なりの「支援感」を持っているかどうか、

 

 

実は、そこで「ゴール」は決まってしまうのです。(げんき)