その764)「保護者支援」とは「指導」ではなく「協力関係を築くこと」です。

 

 

 

よく、学生の方から頂くご質問の中で、

 

 

「保護者への指導」という「言葉」が入った内容のものがあります。

 

 

 

「保護者への指導を行う際のポイントを教えてください。」

 

 

そうした内容のご質問です。

 

 

 

 

 

「保護者へ何らかの指導を行うこと」

 

 それが「保護者支援」

 

 

そう考えている方も 多くいらっしゃるようです。

 

 

 

 

 

僕も長いこと、「保護者支援」を行っていますが、、

 

これまで、一度も「保護者を指導したこと」は ありません。

 

 

 

よく、研修のご依頼を頂く際にも、

 

「是非、岸本先生のご指導を」という文言で頂くことが多いのですが、、、

 

 

ご参加頂いた先生に対して「指導」をしたことも 一度もありません。

 

 

 

 

「この件を教えてください。こうした場合にどうしたらいいですか?」

 

そうしたご質問に対して、「何らかの意見やアドバイスを行うこと」

 

これを 一般的には、「指導」というのかも 知れませんが、、、

 

 

 

そうした場合であっても、

 

僕の中には、「指導する」という想いは 全くないのです。

 

 

 

 

 

 

「保護者支援」とは、「協力関係」の構築です。

 

 

もちろん、「保育者支援」も 同じです。

 

 

 

 

互いに協力し、サポートしあう関係を作ること なのです。

 

 

 

 

「協力関係を築いていこう」

 

 これが、ど真ん中にないと、、

 

いつか トラブルが起こる可能性は、高くなります。

 

 

 

 

 

 

それは、

 

保護者は、「指導」を求めているわけではないから です。

 

 

 

「是非、こどもへの対応について、わが子への接し方について教えてください」

 

それを求めて 保育所にこどもを預けているわけではない のです。

 

 

 

 

求めているのは、唯一。

 

 

「協力して欲しい」ということです。

 

 

これが、保護者が求めている 一番 大事なもの なのです。

 

 

 

 

保護者と保育者が、「協力」し、サポートしあっているから こそ

 

こどもたちが、しあわせになり、こどもたちが、のびのびと育つことができます。

 

 

 

 

その「関係構築」をわかりやすく言い換えたものが、「保護者支援」です。

 

 

 

 

 

保育者が行う「保護者支援」と保護者が行う「保育者支援」

 

 

気づくことは なかなか難しいかもしれませんが、

 

 

実は、これは「やじろべい」のように バランスが取れているのです。(げんき)