その786)「保育者」と「こども」の「何を」見たらいいのでしょうか?

 

 

 

保護者支援をしたい。

 

そうした想いを持った、みなさんから、本当にたくさんのお問合せを頂きます。

 

 

 

 

その中で、よく頂く質問があります。 

 

 

「保育所に入って、先生やこどもたちのやり取りを見ている時に、

 

どんなところを見たらいいのでしょうか?

 

何を見たらいいのでしょうか? 教えてください」

 

 

というご質問です。

 

 

 

 

保育士の先生とこどもたちが 「やり取りしている場面」の

 

「何を」見て「何を」感じたらいいのか。

 

 

 

という ご質問 なのだと思います。

 

 

 

 

 

「何をみる」

 

 

これに 正解というものは ありません。

 

「自分が見たいものを見る」で、 いいのです。

 

 

 

 

 

 

 

「僕の場合」は、というお話をしたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、大前提として「見えないもの」を見ています。

 

 

それは「思い」です。

 

 

 

どんな「思い」を持っているのだろうと、考えながらみています。

 

 

 見ているものは、次の2つ です。

 

 

 

 

こどもたちを見る場合に、まず「勝手に始めたもの」を見ています。

 

 

 

誰かに「何か」を言われて、始めた「行動」ではなく、

 

自ら、勝手に始めた「行動」を見ています。

 

 

 

勝手に、 絵本を選んで 中を読み始めたり、

 

勝手に、折り紙を折り始めたり、

 

 

その「勝手に」の裏にある「思い」想像しています。

 

 

 

 

「はい、どうぞ」と 先生から渡されて

 

「絵本を読んだり」「折り紙を折り始めたり」では ありません。

 

 

あくまでも、主体的に動いた時の「思い」です。

 

 

 

 

 

もう一つは、こどもたちに対する「先生の働きかけ」です。

 

 

 

先生が、こどもたちに「何を」質問するのか

 

「何を」促すのか を見ています。

 

 

 

 

 

 

通常、「働きかけ」というのは、

 

先生が「何か」を促し、こどもが「それ」に反応し「行動」します。

 

 

 

先生が「これ」をやってみようね、と伝えて

 

こどもが「これ」をやってみる のです。

 

 

 

 

 

その「これ」と「これ」が同じであるかどうか です。

 

 

先生の「何か」と こどもの「それ」が つながっているかどうか です。

 

 

 

先生が「意図したもの」を しっかりと受けっているか、理解しているか。

 

 

そこを 見ています。

 

 

 

 

大きく分けると、「僕が見ているもの」は、この2つになります。

 

 

 

 

 

「教育」には、2つの「意味」があります。

 

 

 

一つは、「教育」を「受ける」というように、「受け取り」がうまくできるかです。

 

 

 

そして、もう一つが、「学ぶ」です。

 

「まねる」であり、主体的に 学ぶちから です。

 

 

 

 

勝手にやれるかどうか。

 

勝手に楽しめるかどうか。です。

 

 

 

 

 

この2つが、うまくいっていないなあ と感じた時、

 

 

初めて、

 

「助言」や「サポート」という「働きかけ」をを行っています。 (げんき)