その805)「ことばがけ」は、回数を重ねれば重ねるほど効果が高くなる。

 

 

いよいよ新年度が始まりました。

 

また来月(5月)からは、新しい時代がやってきます。本当に楽しみです。

 

 

今日から、いよいよ 2019年の研修がスタートします。(げんき)

 

 

 

 

さて、先月末に 保育所での園内研修があったのですが、

 

そこで、保育士の先生から 質問を頂きました。

 

 

「お友達の遊んでいるものを取り上げる子がいるのですが、その時って、

 

どんな風に 言葉をかけたらいいですか?」

 

 

というご質問でした。

 

 

 

逆に、僕の方から質問をしました。

 

「先生は、いつも どう声をかけていますか?」

 

 

 

すると、その先生から

 

「もちろん、やめなさい と伝えます。そして、自分が取られたらどう思う?

 

取られてもいいの?というと。本人は、首を振って嫌だといいます。」

 

 

 

そう、答えが返ってきました。

 

 

 

 

 

正解というものは、ないのですが、

 

 

僕の中では、これが「一番の正解」になります。

 

 

 

 

理由は、簡単です。

 

 

 

「イメージを描かせた」から です。

 

 

「やめなさい。」というだけでなく、「もし自分が取られたら」

 

そう質問することで、その子の中で、

 

 

「おもちゃを取られた自分」をイメージさせたから です。

 

 

 

まさに、これが 「ことばがけ」です。

 

 

こ・・・こころに

 

と・・・とどく

 

ば・・・ばめん

 

 

 

だから です。

 

 

 

そうした「ことばがけ」を繰り返していくと、

 

その「イメージ」は 上位表示されやすくなります。

 

 

 

 

こどもだけでなく、大人もそうですが、

 

 

すべて、「行動」が始まる前には、「イメージ」が浮かびます。

 

 

その「イメージ」次第で、「行動」が変わっていくのです。

 

 

 

「ことば」をうまくかけ続けていくと、その「イメージ」のランキングはあがります。

 

 

 

 

まさに、ベストテン です。

 

 

 

 

今、先生の「言葉」が、その子にとって、第8位だったとしても、

 

 

ことばをかけ続けることで、それが 第7位になり、第4位になり、

 

 

徐々にランキングがあがっていきます。

 

 

 

 

相手の「行動」に影響を与えるためには、ベスト3に入ればいいのです。

 

 

第3位に入れば、先生のイメージは「ストッパー」になります。

 

 

 

 

もちろん、第1位にはなれません。

 

それは、誰でも「自分の欲求」があるからです。

 

 

「自分の欲求」にかなうものは、ないのです。

 

 

 

 

でも、1位になれなくても、第3位までに入れば、

 

「先生のイメージ」から「行動をやめること」は、可能になります。

 

 

 

 

そのためには、

 

 

ランキングを上げるために「ことばがけ」を重ねていくこと です。

 

 

 

これが「ことばがけ」の一番大切なポイントなのです。 (げんき)