その812)「間接支援」の最大のポイントは「モノ」が定位置に戻っているかどうかです。

 

 

 

 

「人を見ずとも、場所を見れば おのずと状態は見えてくる。」

 

 

僕が支援の基本に置いている考え方の1つです。

 

 

 

相談支援を行っていると、必ずと言っていいほど、

 

ご本人と面談できない、会えないケースというのが発生します。

 

 

 

会えないということは、「直接支援ができない」 ということです。

 

 

そうなった場合には、ご相談にいらした方を通じて

 

「間接的」に支援をする以外、方法はなくなります。

 

 

 

 

 

そうした「相談ケース」の場合に、よく見られるのが

 

 

「こういう風に伝えてください。」

 

「こうした働きかけを行ってください。」

 

 

という助言です。

 

 

 

 

その「助言」というのは、非常によくわかります。

 

支援者として「こうした方が良い」と思ってのサポートは 僕も理解できます。

 

 

 

ただ、、まくいかないことの方が多いのです。

 

 

 

なぜなら、それは「他者を通じて」だからです。

 

 

 

 

 

 

「間接支援」の効果的なやり方

 

 

それは、「物理的にモノを動かすこと」 です。

 

 

「モノ」を動かすことで、環境を変化させること です。

 

 

 

 

僕が「間接支援」をする際に、必ず伝えていることは、

 

 

『まず一番最初にやることは、「モノ」を定位置に戻すこと をやってくださいね。

 

 

色々細かい難しいことは抜きにして、まず「環境」を整えるつもりで、

 

 

「モノ」を常に定位置に戻すようにしてください。まずはこれが先決です。』

 

 

そう お話をしています。

 

 

 

 

「モノ」を「定位置」に戻すことは それほど ハードルは高くありません。

 

 

ただ、、気持ちに与える効果は、どんな方法よりも大きいのです。

 

 

 

 

「モノ」を定位置に戻すようになりました。 

 

 

 次の面談時に、そんな答えが返ってくると

 

 

「気持ちもだいぶん安定してきたんですね、良かったですね。」

 

 

そうお伝えしています。

 

 

 

思春期くらいのこどもたちを持つ 保護者の方にとっては、

 

「モノ」が「定位置」に戻っているかどうかは、

 

「こころを読み取る」大事な『指標』なのです。(げんき)