その813)「ご利用者視点」って、どういうものですか?

 

久しぶりの更新となりました。

 

 

出張中にも、たくさんのご質問のメールをいただいているのですが、その中に1つ

 

気になるご質問がありました。

 

 

 

「福祉の仕事をしているのですが、ご利用者視点というのは、どういうものですか?

 

今一つ、イメージがつかめません。元気先生なりの考えでかまいません。

 

教えてください。」

 

 

 

という内容でした。

 

 

 

 

「ご利用者視点」

 

 

 

福祉の場では、よく耳にする言葉 です。

 

 

 

その他にも「生活者の視点」なども よく教科書にも出てくるキーワードです。

 

 

 

「ご利用者様」と「自分自身」

 

 

「ご利用者様」と「サービスの提供者」

 

 

 

 

「これ」を分けて考えたこと。

 

 

実は、、、 僕は 一度もありません。

 

 

 

だから、とても 新鮮な気持ちで このご質問を受け止めました。

 

 

 

 

僕は自分なりですが、「人の視点」は、一つしかないと考えています。

 

 

 

 

それは「生活を豊かにしたい」 という視点 です。

 

 

 

「生活を豊かなもの」にする。

 

「生活をより豊かなもの」にしたい。

 

そのために、「何か」を選び、「何か」を利用し、「何か」を続ける。

 

 

そう思っています。

 

 

 

 

もちろん、「豊か」という「イメージ」は 人それぞれです。

 

 

 

例えば、

 

「豊かな時間」を過ごしたいと思って 大好きなスイーツを食べることもあれば、

 

「豊かな時間」を過ごしたいと思って、食べ物を制限し、ジムでトレーニングすることもあります。

 

 

それは、「人それぞれ」ですし、自分自身の中でも、気分によって変わることもあります。

 

 

 

映画を観るのも、ゲームをするのも、ギャンブルだって、トレーニングだって、リフォームだって

 

 

そこにあるのは、「生活を豊かなものにしたい」という想い です。

 

 

 

「何を選ぶ」のかは、「自由」なのです。

 

 

 

 

 

 

では、「ご利用者の視点」とは何か ですが、

 

 

 

 

自分が提供するサービスが、その方に

 

「豊かな時間」を提供するだろうか、

 

「生活を豊かにする」お手伝いができているだろうか。

 

 

 

そう自分自身に問いかけること。

 

 

これが、「ご利用者の視点」 です。

 

 

 

 

サービスを提供する自分自身が「豊か」だと思っていても、

 

ご利用される方が、そう思わないのであれば、、、

 

 

 

自分自身が抱いている「ご利用者の視点」は、

 

その方の描いているものとは、「違うもの」になります。

 

 

 

 

 

「ご利用者視点」というのは、

 

サービスを提供する「こちら側」には、そもそも存在しないのです。

 

 

 

 

 

僕自身も、常に、、

 

 

自分は「ご利用者視点」を持っている とは思わないようにしています。

 

 

 

 

そう思っている時というのは、

 

 

相手の「想い」とかけ離れていることが、実は多いからです。(げんき)