その816)「理論」と「実践」の前に学ばなければならないものがあるのです。

 

 

 

ソーシャルワークでは、「理論」と「実践」が大切だと言われています。

 

 

それは、言葉を変えると「マインド(心構え)」と「行動」です。

 

 

 

これは、ソーシャルワークだけでなく、

 

どんな仕事にも共通します。

 

この2つは、常に学び、磨いていかなければならないものです。

 

 

 

でも、現場を重ねていき、経験を重ねていくと「あること」に気づきます。

 

 

 

ある時点で「限界」を感じるのです。

 

 

 

「理論」と「実践」に立ち戻ろう、「マインド」と「行動」を再確認しよう、、

 

そう思っても、、「限界」が見えて動けなくなってしまうのです。

 

 

 

それは 「自己受容」の「壁」があるからです。

 

 

 

 

「自己受容」とは、言葉のとおり「自分を受け入れていること」ですが、

 

 

それは、どれだけ自分を信じて、どれだけ自分を愛しているか という

 

 

 自分への「信頼」、自分に対しての「深い愛情」 です。 

 

 

 

 

 

自分のことを信じられて、自分のことを愛することができていれば

 

「限界」は突破することができます。

 

 

というよりも、楽々乗り越えていくことができます。

 

 

 

 

でも、自分のことが あまり信じられない、、自分のことが受け入れらない、、

 

もし、そうした「自己受容」の「壁」にぶち当たってしまうと

 

そこから先に進むことができなくなるのです。

 

 

 

 

それは「他者」の問題ではなく「自分自身」という「内側」の「問題」だからです。

 

 

 

自分に目を向けて、自分のこころの中にあるものを

 

一度 しっかりと見つめておく必要があるのです。

 

 

 

自分のことを、事前にしっかりと知っておく。認識しておくこと。

 

 

それが「自己覚知」です。

 

 

 

 

「対人援助職」にとって、一番の大きな「壁」は「他人」ではなく「自分」です。

 

 

 

 

自分を信じられず、自分を受け入れられない状態では、

 

必ず、「対人援助」に「限界」がやってきます。

 

 

 

「対人援助職」は、他のどんな職業よりも、「人間関係」のトラブルが多いものです。

 

その原因は、「他」にあるのではなく、「内側」にあるのです。

 

 

 

僕のところでは、スタッフ教育のカリキュラムの「5割」以上が、

 

「自己受容」の「トレーニング」と「ワーク」です。

 

 

残りの5割が「理論」と「実践」です。

 

 

「自己受容」に「理論」や「実践」の「倍」の時間をかけています。

 

 

 

 

 

「自己受容」という「基礎」や「土台」ができているからこそ、

 

 

「学び」という「建物」が安定する。

 

 

 そのことを「相談支援」の場が教えてくれたからです。(げんき)