その818)「面談」とは「天秤のバランス」を取るように話すことです。

 

 

「初対面の人と面談をする時に、気をつけることって、何かありますか?」

 

 

相談支援の研修では、必ずと言ってもいいほど 聞かれる質問です。

 

 

 

 

初めて面談に臨むスタッフに、最初に伝えているアドバイスがあります。

 

 

 

それは、

 

 

「面談」とは「天秤のバランス」を取ること です。

 

 

 

「バランス」が大切なのです。

 

 

 

相手が 少しお話をしたら、それと同じ程度のバランスで「話」を足す。

 

そして 天秤のバランスが取れて、また 相手が話をはじめたら

 

それと 同じ程度のバランスで 「話」を足す。

 

 

 

常に、天秤が水平になるように、バランスがとれるように「言葉」を足していくこと。

 

 

これが「初めての面談」で気をつけること です。

 

 

 

一方的に、どちらかばかりが話をする。天秤のバランスが崩れること。

 

 

これを避けることが、注意点になります。

 

 

 

もちろん、相手によっては、「話したいこと」がたくさんある場合もあります。

 

 

「まずは、どこから話しましょうか」、そう言って

 

 

A4の1枚の紙に話したいことを 書き出している方もいらっしゃいます。

 

それを ご自分の分だけでなく、面談するこちらの分まで ご用意してくださる方もいらっしゃいます。

 

 

 

圧倒的に「話したい内容」が、相手の方が多い場合であっても、

 

うまく「バランスを取るようにすること」が大切です。

 

 

 

「相手がいっぱい話をする時には、こちらもいっぱい話をするのですか??」

 

 

そんな疑問が湧いてくるかもしれません。

 

 

 

 

 

こちらも 相手と同じ量 話せば、あっという間に時間が経ってしまいます。

 

 

 

バランスを取るのは、「笑顔で」です。

 

 

 

「会話の量」でバランスを取るのではなく、

 

 

「笑顔」であったり、深刻な問題であれば、「相づち」であったり、「間」であったり

 

 

面談の内容によって、異なりますが、

 

 

「相手の会話量」と相当の「フィードバック」で「バランス」を取るのです。

 

 

 

 

それを「面談」の場で、 空気を感じながら変更できるようになると

 

「面談」自体が、苦痛ではなくなり、数もこなせるようになります。

 

 

 

 

 

面談する際に、

 

「何を話そうか」「どんなアドバイスをしようか」

 

そんなことを考えるから、苦痛になるのです。

 

 

 

 

目には見えない「天秤」のバランスだけに、気を使えばよいのです。(げんき)