その820)「問題行動」は「価値ある行動」だと理解しなければ「改善する」のは難しい。

 

 

 

「問題行動」をなんとか改善したい。 改善させたい。

 

 

そうしたご相談を抱えて、みなさん いらっしゃいます。

 

 

もちろん、その「ご相談の対象者」が、こどもたちであったり、大人の方であったり

 

様々なのですが。

 

 

 

とにかく「問題行動」を、早急に改善したい という想いは、みなさん共通です。

 

 

 

 

 

「問題行動は、問題ですか?」

 

 

もし、そんな質問をしたとすれば、 

 

きっと全員、「大問題ですよ。当たり前じゃないですか!」とはっきり答えるでしょう。

 

 

 

 

 

「問題行動」を解決するためには、

 

最初に「理解」しておかなければならないこと があります。

 

 

 

 

それは、

 

「問題行動」は、本人にとって「価値ある行動」である。

 

ということです。

 

 

 

 

「問題行動」は、本人を これまで危険から守ってくれた大事な行動 なのです。

 

 

 

本人にとっては、「敵」ではなく「味方」なのです。

 

 

 

もちろん、自分自身が その「問題行動」を嫌だなと思っている事もあります。

 

できれば、したくない。できれば 止めたい。

 

そう、思っているかもしれません。

 

 

 

でも、それがあることで 自分はこれまでも救われたのだ という気持ちが

 

どこかにあるからこそ、やめることはできない。

 

 

その点を 最初にしっかりと理解しておかなければ、改善は難しいのです。

 

 

 

「問題行動」には、「やる理由」がある。 「やる価値」がある。

 

その理由のど真ん中にあるのが、「守ってくれる」という思い です。

 

 

 

悪い仲間とつるんでいて、この仲間から抜け出した方がいい、、

 

そう思っていても、 いつも この仲間は 守ってくれる。味方になってくれる。

 

悪いとはわかっていても、、でも 守ってくれる。だから 抜けられない。

 

 

それと同じなのです。

 

 

 

「問題行動」は、本人を守ってくれている。

 

 

それは、それで「いい面」もきっとあるんだろう。

 

いいところも、きっとあるに違いない。

 

 

 

そう理解することができて、初めて

 

「問題」を1歩前に進めることができるのです。(げんき)