「受容的な態度」とは、なんですか?
このブログの540にも書かせていただいたのですが、
簡単にいえば、「ありのままの相手を受け止める、認めること」です。
でも、それが難しい、、、
そう思ってしまう先生も多いのではないでしょうか?
僕は、メンタル面で不調を抱えた 保護者の方の面談が主な相談対象者なのですが、
DVの加害者の方の面談 も行っています。
叩かれる側ではなく、「叩く側」のケアです。
もちろん、その他の方でも、みなさんが最もイメージをしやすいとすれば、
今、世の中で問題となっている「あおり運転」の「運転手」のような、
「易刺激性」(いしげきせい)や「易怒性」(いどせい)の傾向が強い方です。
ちょっとしたことで、ピキッとなったり、ちょっとした一言で爆発してしまったり、
そうした傾向をお持ちの方の「面談」です。
特にDVの加害者やこどもたちを虐待した保護者の方の面談となると
「ありのままの相手を受け止めること」は、たいへん困難です。
特に被害者が受けた心身のダメージを自分が面談したり、自分の目で確認していたら、
どんなに冷静であっても、怒りの感情は湧いてきます。
「受容的な態度」は、難しくなるのです。
では、そんな時に、どうしたらいいのか?
それは、「Why(なぜ)」と考えないことです。
なぜ、叩くのか? なぜ そんな暴力を振るうのか?
なぜ?? どうして??と考えると そこですべてが止まるからです。
「Why(なぜ)」と考えれば考えるほど、受け入れることは困難になります。
そして、どんなに考えたところで、理由などわからないのです。
理由がわからないものを、人は受け入れることはできません。
そうではなく、「What(なに)」がと考えることです。
いったい、「What(なに)」が、問題だったのだろう。
いったい、「What(なに)」が、きっかけだったのだろう。
そうやって「Why(なに)」をベースに考えることが、大事なのです。
そうすることで、自分を受容的な状態に持っていくことができます。
「What(何が)」で考えていくと、
不思議なことに「Why(なぜ)」がわかるのです。
「Why(なぜ)」と考えてもたどり着けないのに。 です。
これも、僕が使っている「受容的な状態」になる心構えの1つです。
「受容的な状態」になれる5つの方法を、受容できない面談を重ねることでみつけました。
それを「保育ソーシャルワーク」研修の中でもお話しています。(げんき)