その837)保育の「質」を上げる「教育プログラム」とは??

 

 

「保育の質」を上げる。

 

 

よく目にし、よく耳にする 言葉 です。

 

 

もっと具体的に説明してください。

 

もし、そんなご質問があったとしたら、

 

 

「人」と「環境」の「質」を上げる。 ということです。

 

 

 

 

●「人」というのは、

 

 保育者それぞれの能力を発揮させる。「プロ」に育てあげるということ。

 

 

●「環境」というのは、

 

 こどもたちの保育環境を整え、そして職場環境を整えるということ。です。

 

 

 

 

 

「質」をあげるために必要な2つのもの。

 

 

それは「教育プログラム」と「環境管理技術」。

 

この2つです。

 

 

 

 

●「教育プログラム」というのは、「保育技術」だけでなく、働く労働者としての教育も

 

含まれます。メンタルヘルスやハラスメント、育児介護休業の知識なども そうです。

 

 

そうした教育は、もちろん 労働者としての自分自身の権利を守るという点でもそうですが、

 

何より、こどもを預ける「保護者」を理解することにも役にたちます。

 

 

「保護者の職場環境」というのは、密接に「こどもの保育」とつながっています。

 

 

 

 

●「環境管理技術」というのは、常に「保育環境」や「職場環境」をチェックし、そこに

 

問題が生じていないかを管理していく技術になります。

 

 

 

「保育環境」というのは、園内の環境だけではありません。

 

 

お散歩に出かける「道順」や「公園」などの安全・衛生環境のチェック。そして、「ヒヤリ・ハット」事案のチェックと改善策の検討。 そうしたことも含まれます。

 

 

 

そして、何よりも大切なのが「保育者の労働環境」の整備 です。

 

 常に「人材」が不足し、「資格取得者」がこれほどまで多く眠っている。

 その最大の理由が、この「保育者の労働環境」の整備の遅れだから です。

 

 

 

「保育の質」を上げることは、単なる「研修」の機会を増やすだけでは、

 

到底、追いつくことなどできないのです。

 

 

 

 

 

「保育士」を「保育者」としてみて、教育・指導する機会は、よく見られますが、

 

「保育士」を「労働者」としてみて、教育・指導する機会は、ほとんどありません。

 

 

  

この「2つ」は、タイヤの両輪です。

 

片方のタイヤが外れているから、進まないのです

 

 

 

 

保育士の能力と意欲があがり、しあわせで元気でいられること。

 

それが、こどもたちの幸せにもつながるのです。(げんき)