その851)「保護者支援」がうまい園は、かなり高い確率で「働きやすい」園です。

 

 

 

「保護者支援」がうまい園は、かなり高い確率で「働きやすい」園である。

 

 

 

これは、僕がこれまでの経験から導き出した結論です。

 

 

 

「保護者支援」と「働きやすさ」は、大いに関係があるからです。

 

 

 

 

 

そもそも「働きやすさ」とは 何か?

 

 

もちろん、賃金の高さや休みが取れるかどうか そうした点は大きな要素ではあります。

 

 

 

ただ、もっと もっと 深い部分で考えていくと

 

 

「自分自身が認められているかどうか」 ということです。

 

 

 

 

自分の能力を認められ、存在自体を受け入れられて、大切にされている

 

 

そう自分自身が、感じることができれば、それはとても「働きやすい」職場になります。

 

 

ずっとここで働きたい。やめたくない。 誰でも人は、そう思う ものです。

 

 

 

 

 

 

では、「保護者支援」がうまくいっていると どういうことが起こるのか?

 

 

 

いったい、どんなことが起こるのでしょうか?

 

 

 

こどもたちが元気になる。 保護者の雰囲気が良くなる。

 

 

もちろん、そうしたことは起こります。ただ、それは「副産物」にすぎません。

 

 

 

 

本当に手に入るもの。 

 

 

それは、

 

自分の能力を認められ、存在自体を受け入れられて、大切にされている

 

 

そう、「自分が認められている」という誇り なのです。

 

 

 

 

 

「保護者支援」というと、書籍であれ、なんであれ あらゆるものが、

 

 

 

「保育者」→「保護者」

 

 

という図式になっています。

 

 

サービスの一環であり、受ける喜びは、すべて「保護者」である。

 

 

そういう風に描かれているものが、ほとんど です。

 

 

 

 

とんでもありません。 逆です。

 

 

「保護者支援」で一番成長し、一番の喜びを得るのは、他でもない「先生」です。

 

 

図式は、「保護者」→「保育者」 なのです。

 

 

 

 

「保育者」→「保護者」に見えるものは、

 

実は、「保護者」⇒⇒⇒「保育者」 なのです。

 

 

 

与えているものの、何倍も 喜びを得ているのです。

 

 

 

「保育者」を成長させるもの。

 

 

それは「こどもたち」と「保護者」です。

 

 

 

「保育」というのが、こどもたちの成長のお手伝いをしていると思われがちですが、

 

こどもたちの「成長」の何倍も、保育者自身が成長しているのです。

 

 

 

 

人は、自らが成長していると感じる場から 離れることはありません。

 

人が離れる原因の多くは、「ここでは自分は成長しない」という思いだからです。

 

 

 

 

そのことを理解している園長先生がいて、園全体で認識している。

 

そんな園が、「働きにくい園」であるはずがないのです。

 

 

 

 

「保護者支援」とは、

 

 

「保護者に自分は支援されているんだ」という想いのお返しなのです。(げんき)