その853)園長先生の仕事は「当たり前」にやっていることを書き出すことです。

 

 

 

毎日、自然にやっていること。

 

毎日、当たり前のようにやっていること。

 

毎日、無意識にやっていること。

 

 

 

日常生活でも、園の運営でも、日頃の保育であっても そうしたものは、必ずあります。

 

 

 

「自然に」「当たり前のように」「無意識に」やっているからこそ 混乱しないのです。

 

 

これが、「ぎこちなく」「その都度 意識しながら やっている状態」

 

 

すべてが「初めての頃」のような状態であれば、ミスやトラブルも多く発生し、混乱します。

 

 

無意識になっているから 自然に、安心して毎日を過ごすことができます。

 

 

 

 

人が物事を習得し、新しい習慣を身に付けるには 流れがあります。

 

 

 

それは、「無意識」 → 「意識」 → 「無意識」 という流れです。

 

 

 

 

 

無意識にやっていることを、一度 考えてみて

 

あらためて意識してやってみる

 

すると、それがまた 無意識にできるようになる。

 

 

という 流れです。

 

 

 

この意識をすることを「意識化」といいます。

 

 

僕の研修を聞いてくださった先生は、きっと うなづいてくれているかと思いますが。

 

 

 

 

一度、「無意識」にやっていることを「意識化」することが大切なのです。

 

 

 

 

先日、知り合いの園長先生に あるフォーマットをお渡しして

 

 

園内の行事から保育の流れ、運営までを 書き出してもらいました。

 

 

当たり前にやっている、無意識にやっていることを 紙に書き出してもらい

 

 

「意識化」してもらったのです。

 

 

 

 

誰かに説明するために書き出すように、1つずつ 丁寧に書いてもらいました。

 

 

 

すると、時折ですが、立ち止まる。ペンが止まる瞬間がありました。

 

 

 

「あっ、そうそう、ここが一番 バタバタしてしまうんですよね、」のような気づきや

 

 

「この業務を改善しないと、どうしても先生に負担がかかってしまうんですね」

 

 

と 小さな発見が現れるのです。

 

 

 

 

どうして、そんな気づきが生まれるのか。

 

 

それは、「流れ」で考えているからです。 

 

 

 

 

1日の流れ、業務の初めから終わりまでの流れ。

 

1週間の流れ。1か月の流れ。1年の流れ。

 

 

 

その「流れ」を書き出して → でフロー化していくと 

 

今、改善しなければならないことや、忘れていた長年の懸案事項がみつかります。

 

 

 

これが「園長先生の仕事」です。

 

 

 

「流れ」を確認する。

 

「無意識」になっていることを あらためて「意識する」

 

 

これほど大切な仕事は ありません。

 

 

 

 

ノートとペン。紙と筆記用具。

 

 

それだけで、職場を改善するヒントは、十分に得ることができます。

 

 

 

 

「考える」とは「頭を使うこと」と考えがちですが、

 

 

「考える」とは「手を動かして考えること」 です。

 

 

 

「書きながら考える」

 

「頭の中」だけで考えないことです。

 

 

 

 

頭の中だけで考えていると、誰にも それはわかりません。

 

 

でも、紙に書き出して考えていると

 

 

あなたの後ろにいる神様が、「あー、そこは変えた方がいいよね」と

 

「ひらめき」という「アドバイス」をくれるのです。(げんき)