その856)「声をそろえる」と「思いやり」が育つのです。

 

 

僕が仕事をする部屋は、窓を開けると、こどもたちの声が聞こえてきます。

 

自宅の書斎もそうです。 窓を開けると こどもたちの声が聞こえてきます。

 

 

 

 

それは、目の前に「保育所」があるからです。

 

 

今は、運動会の練習の元気な声が 毎日聞こえてきます。

 

研修出張でいない時以外は、常に こどもたちの声が聞こえる環境で仕事をしています。

 

 

 

 

運動会の練習だけでなく、朝の歌声もそうですが、

 

 

「声をそろえる」ということは、こどもたちにとって とても大切なものです。

 

 

 

なぜなら、「声をそろえる」と あらゆるものが そろい始めるからです。

 

 

 

 

もちろん、急に くつが揃うことや、遊び道具のお片づけができるようになる。

 

というわけでは、ありません。

 

 

それは、集中の問題であって、他のことに夢中になっているから忘れてしまう。

 

 

それは ある意味、「こどもたちの集中力」「夢中になる力」のなせる業だからです。

 

 

 

 

そうではなく、もっと「大切なもの」がそろいはじめるのです。

 

 

 

それは、「こころをあわせる」想いが 育つということです。

 

 

 

 

 

人と人とのこころが揃うとは、「こころのチューニング」を合わせること です。

 

 

 

人に寄り添ったり、一緒という感覚を学んだりするのに、

 

一番 大きな影響を与えるもの。 それは「音」です。

 

 

 

「音」を出すための「口」であり、

 

 

「音」を感じるための「耳」であり、

 

 

「音」と一緒に見えるものを感じる「目」

 

 

 

この3つが揃って はじめて、人は「他人の思い」を感じることができるのです。

 

 

 

「こころを育てる」3つの器官があるとすれば、

 

それは「口」であり、「耳」であり、そして「目」なのです。

 

 

 

この3つの器官を使って、人とそろえる練習をすることで、

 

自然に「人を想う」気持ちも 育っていくのです。

 

 

 

 

 

そして、なによりも大切なこと。

 

 

それは「声をそろえる」と 

 

「自分は、一人ぼっちじゃないんだ」って 気づけることです。(げんき)