その859)「人」によって「差」が出る「ことば」は使わないことです。

 

 

保護者に対する「ことばがけ」だけでなく、同僚や後輩、新人の先生を指導する際にも、

 

なるべく使わない。もし、使っていれば「修正していく」

 

 

そんな「ことばがけ」というものが、あります。

 

 

 

 

それは、「人によって 差がでる」ことばがけ です。

 

 

 

「人」によって「解釈」がかわってしまう。大きさや量が変わってしまう。

 

そうした「ことば」は、使わないことです。

 

 

 

「はっきりと出るまで、やってください。」

 

「しっかりとできるようになるまで、がんばりましょう。」

 

 

「たくさん、やってみましょう。」

 

「きちんと できるようになるまで 続けましょう」

 

 

 

「はっきりと」や「しっかりと」「たくさん」「きちんと」

 

そうした 副詞的な表現は、人によって そのイメージに差がでます。

 

 

 

 

そうすると、受け取った側の感覚に任せることになるので、結果は異なるものになります。

 

 

 

もちろん「結果」が異なってもいいのであれば、問題ありません。

 

その方なりの「量」でいいし、「解釈」で構わないのであれば それでもOKです。

 

 

 

ただ、誰がやっても「同じ結果」になることを希望するのであれば、

 

やはり「別の表現」が必要です。

 

 

 

 

色がチョコレートに近くなるまで、やってください。」

 

順番を間違えずにできるまで、がんばりましょう。」

 

 

7回以上は、やってみましょう。」

 

上下を間違えなくなるまで 続けましょう」

 

 

 

 

数字や色、回数、手順など「目」で確認できる「ことば」、

 

「手」で数えられる「ことば」であれば、

 

仕上がりやイメージに、そう大きな「差」は、出ません。

 

 

 

 

 

お願いしたり、指示したりする「ことばがけ」は、

 

 

「目」で確認できる「ことば」

 

 

「手」で数えられる「ことば」   にしましょう。

 

 

 

もちろん、こどもたちに何かを教える時も、同じです。(げんき)