その874)【面談技術】「考えなくていいこと」がほとんどなのです。

 

 

僕が、面談やセラピーを行う際に使う ツールは 2つだけです。

 

 

それは、「カード」と「ペン」

 

 

この2つ です。

 

 

 

 

「カード」は、100円ショップなどで売っているような「情報カード」です。

 

 

その無地を使用します。

 

 

「ペン」は、ぺんてるのサインペンです。

 

 

昔ながらのロングセラーのペンの「黒」を使います。

 

 

 

「面談」での使い方も とてもシンプルです。

 

 

 

今、抱えている心配事を 話してもらい、

 

それを 1枚 1枚 その「カード」に書きます。

 

そして、その「カード」をテーブルの上に並べていきます。

 

 

 

 

「まだある?」

 

 

「もうない?  まだ あるでしょ?」

 

 

 

そんな感じで どんどん テーブルの上に「心配事」を並べていきます。

 

 

 

 

すると、ご相談にいらした方から

 

 

「もう ないです。これくらいです。」

 

 

そんな言葉が出てきます。

 

 

 

全部 出し終わると、今度は 話し合いながら

 

その「カード」を整理し、1枚1枚 テーブルから消していきます。

 

 

これを約50分くらいかけて行う。

 

 

 

これが 僕の面談のやり方です。

 

 

 

 

 

この面談技術の大切なポイントは、2つ。

 

 

 

1つは、「すべて」と思ってもらうこと。

 

 

もう1つは、「いらない」と思ってもらうこと。

 

 

この2つ です。

 

 

 

 

 

これで「すべて」です。 そう思ってもらうまで カードを書き続けます。

 

 

こころの奥にあるもの、 全部を出し切ったと思ってもらうこと が大事です。

 

 

 

 

そして、もう1つの「いらない」と思ってもらうとは、

 

1つ1つの問題を話し合いながら、分類することで、

 

「考えなくていいもの」があるということを 認識してもらうことです。

 

 

 

自分では どうしようもないこと。

 

考えても仕方がないこと。

 

 

 

それを「いらない」と思ってもらうこと が大切です。

 

 

 

 

 

20枚くらい並べたとしたら、ほぼ 15枚くらいは 「考えなくてもいいこと」です。

 

その15枚は、テーブルから どんどん消えていきます。

 

 

残りの5枚のカードも、よくよく見てみると「同じテーマ」だったりします。

 

 

 

20個の「心配ごと」があったとしても、最終的には 1つだけになることもあります。

 

 

 

 

 

 

僕は、面談やセラピーだけでなく、

 

 

自分の仕事を整理したり、体調管理や悩みを整理するのにも自分で「カード」を使っています。

 

 

 

ただ、書き出すのは出来るのですが、

 

そこから減らしていく作業は やはり 他人のアドバイスを受けながらでないと 難しいです。

 

 

 

 

 

 

 

「面談」技術とは、「減らす」技術なのです。(げんき)